2008年7月15日


 ソーシャルワーク演習無事に終わりました。毎週90分ほどの時間をかけての出講は大変でしたが、近片道2時間30分かけてきている学生がいました。その学生とたまたまバスで隣の席だったので、はなしたのですが、この時間をとても楽しみにしていてくれたようです。90分は少ない方だそうです。
 近くに行きたいレストランがあり、毎週そこで食事をするために、従業員の何人かは顔を覚えてくれました。毎週来ていたのがピタリと来なくなるのですから、不思議におもっているかもしれません。

 最終回は、少しのまとめと振り返りです。対人援助の専門職者にとって大切なこととして、私があげていめのが次の3つです。
 
人間としての対等性
 否定から肯定へ
 社会適応から、オリジナルな人生の意味

 これらについて、事例検討や、様々なエビソードを交えて話してきました。演習をしてきました。毎回資料をつくり自分なりに一所懸命取り組みました。最初のころ・田の教官とまったく違う演習に疑問と要望をふりかえりに書いた学生がいました。
 他の演習では福祉現場の事例の検討が多いようです。それとはまったく異なり、専門職者として自分自身にどう気づき、他者をどう理解するか。自分自身の対人関係能力の向上にほとんどの時間を使いました。この学生も結局は最後まで受講を続けました。この学生は、洋食屋に来て、「うどんを食べさせろ」と言うようなものだと言うことにきづいてくれたのでしょう。そのことについて話し合い、私のこの演習の意図を話した後は、熱心に受講してくれました。
 他の学生は私の書いたレジメの授業内容に興味があったから私の演習を受講したのですから。たの学生はとても興味をもって聞いてくれました。
 最終日のふりかえりは、私にとってはとても幸せな時間です。私の伝えたかったことがどのうに伝わっているか、確認ができるからです。ひとりひとりが、、この講義で一番印象に残っていること、考えたこと、感じたことなどを発言していきます。それについて、少し補足やコメントをするこの時間とてもすきなのです。


 学生たちはこんなふりかえりを書いていました。

 「この授業では毎日何回も発言する機会があり、常に自身の意見(心の声)に耳をかたむけ、そしてそれを言語化する訓練が出来たと思う」
 「大学に入ってから、授業で発言する、自分の意見を発表する、他人の意見を聞くことをしてきませんでした。この授業ではこれらを経験し、ホント嬉しかったです。毎回、大した意見を言ったわけではないのに、満足感や達成感を味わいました」
 「この演習を終えて、この講義はソーシャルワーク演習というよりも、「人間力の向上」のための時間だったという印象が強い。仕事は福祉ではなく、接客の仕事に就くが、傾聴。アサーションはとても役にたつと思う」
 
 この他、自己開示、論理療法、エリクソンのライフサイクル論、障害を生きる、
セルフヘルプグループ、アサーションなどについての記述が多かった。

 学生も満足をしてくれたようだけれど、私にとってもうれしい時間でした。
                         伊藤伸二