伊藤伸二の吃音(どもり)相談室

「どもり」の語り部・伊藤伸二(日本吃音臨床研究会代表)が、吃音(どもり)について語ります。

2018年07月

どもる子どもとの対話


 親・教師・言語聴覚士が、
 どもる子どもと、吃音についてどう話をしていけばいいか
 なぜ、子どもと吃音について話をしなければならないか。対話の意義を考えます。

第7回 親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会が近づいてきました。
今年は、第1回目と同じ、千葉で行います。
  日時   2018年7月28・29日
  会場 千葉県教育会館
  参加費 6000円
  申し込み方法
   1.必要事項を記入し、はがきか封書で郵送する。
  2.吃音講習会のホームページから、参加申し込み書をダウンロードして、必要事項を記入し、メールか封書で送る。
☆必要事項 
     〔樵亜覆佞蠅な)⊇蠡位勝´自宅住所(郵便番号)
     づ渡暖峭罅覆△譴弌FAX番号も)ゥ瓠璽襯▲疋譽后´懇親会参加の有無

今回の講習会のテーマは、「どもる子どもとの対話」です。そして、大きな特徴は、ことばの教室での具体的な実践の紹介です。実際に参加者に体験していただき、子どもたちとの取り組みに使っていただけるよう、ていねいに紹介していこうと思います。もうひとつの目玉は、どもりながら消防士として働く男性をゲストに迎えます。面接試験や厳しい消防学校時代をどう乗り切り、日常業務でどもりながらどうサバイバルしているか、インタビューや参加者のグループでの話し合いを通して、彼のレジリエンス(回復力・逆境を生き抜く力)を探ります。生の声をお聞き下さい。ぜひ、参加下さいますよう、ご案内します。案内にある趣旨を引用します。

2018年3月に文部科学省が出した「特別支援学校学習指導要領解説・自立活動編」の吃音に関する記述に、「吃音について学び、吃音をより客観的に捉えられるようにする」が挙げられています。
吃音について子どもたちが学び、知ることを、私たちは大切にしてきました。「怖かった どもりの勉強 するまでは」と、どもりカルタに書く子どもたちは、吃音について役に立つ知識を学び、吃音について対話をすることを求めているといえるでしょう。
子どもと対話をする手がかりとして、私たちは『親、教師、言語聴覚士が使える吃音ワークブック』(解放出版社・2010年)を出版し、私たちのことばの教室の実践を紹介しました。
また、2012年の夏から、「親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会」を開き、吃音ワークブックにあるワークをもとにした私たちの実践を通しての交流と新たな学びを続けてきました。
ことばの教室や言語指導室が、どもるために学校生活の中で苦戦している子どもたちにとって、楽しくほっとできる場、どもっても平気でしゃべれる場、自分の考えや気持ちを話し、それをしっかり聞いてもらえる場、クラスや家庭でのストレスを和らげる場であるという、子どもたちの安全基地であることは、最も基本となる一番に大切なことです。その上で、私たちは、子どもが吃音に向き合い、自分のことや自分の吃音のことを自分のことばで語ることや対話することに取り組んできました。
講習会では、私たちの実践<吃音キャラクター、どもりカルタ、吃音チェックリスト、言語関係図>などを実際に体験していただき、ことばの教室や言語指導室でどのように使うか、参加者と話し合いながらすすめます。ことばの教室を初めて担当する人、言語聴覚士として働き始めた人、これらのことを初めて聞く人にとっても、わかりやすいものになるようにその取り組みの理論的背景や歴史なども紹介します。また、どもる子どもの保護者にとっても、子どもと対話をする手がかりになればと考えています。子どもと何を話せばいいかを考えたい人にとって、子どもと不安を持たずに話すための理論的、技術的なことも一緒に学んでいきたいと思います。
また、ゲストに、どもる若き消防士を招き、彼が面接試験や厳しい消防学校時代をどう乗り切り、日常業務でどもりながらどうサバイバルしているか、インタビューや参加者のグループでの話し合いを通して、彼のレジリエンス(回復力・逆境を生き抜く力)を探ります。
 全国のことばの教室の担当者、関係する教師、言語聴覚士、保護者と一緒に、日ごろの取り組みを見つめ直し、新たな展望を開くために、熱く、楽しく、有意義な時間を作りましょう。

詳しい内容や、これまでの講習会の内容については、下記のホームページをご覧下さい。
アドレス  https://www.kituonkosyukai.com/

日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2018/07/19

『どもる体』(医学書院)の著者の講演と、トークイベントのお知らせ

『どもる体』(医学書院)の著者の講演と、トークイベントのお知らせ

 以前、このブログで、吃音に関する新しい視点の本が出版されたこと、お知らせしました。
 『どもる体』(医学書院)は、日本で初めての「どもりの身体論」です。随所にはっとする表現が出てきます。
 僕が吃音の講義や、講演などでよく受ける質問があります。「どもっているとき、体はどうなっているんですか。苦しいんですか」というものです。これがなかなか具体的に言語化できません。それを伊藤亜紗さんが、どもる人にインタビューをして、対談してまとめた「身体論」です。どもる人にとってはうなずけるものになっていますし、どもらない人にとっては、どもりという不思議な「生き物」と出会うことになるでしょう。
 大阪吃音教室の藤岡千恵さんや、最近知り合いいろいろなところでご一緒することがある東大スタタリングという当事者グループの運営に関わっておられる山田舜也さんなど複数のどもる人が、インタビューで登場します。
 その出版を記念して、著者の伊藤亜紗さんの講演があります。その後でゲストとして僕が呼ばれて参加した人たちと一緒に話し合うことになっています。
 おもしろいイベントになりそうです。ぜひ、ご参加下さい。
 また、この情報を多くの人に知らせていただけるとうれしいです。
 よろしくお願いします。

日時 8月11日(土)13:30〜
場所 ロフトプラスワン・ウエスト
会費 前売り2000円
申し込み等、詳しくは、下記をご覧下さい。
    
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/west/92336

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2018/07/18

吃音の夏が始まります

  「吃音の夏」、始まります

 先月の地震、そして今回の大雨、自然の力の大きさと怖さを身に染みて感じています。
 それにしても、よく降ります。どこにそれだけの雨の素があるのかと、非科学的なことを考えてしまいます。
 僕のマンションの近くには大きな川もありませんし、心配はないのですが、JR学研都市線は始発から運休しています。大阪市内の環状線も運休しましたが、昼頃から1時間に4本くらい動いているとのことでした。中心的な交通網のストップはこれまであまりなかったことです。今のところ、何の被害もありませんが、まだ日曜日あたりまで雨が降り続くとのことなので、油断はできません。

 今年で第29回目となる吃音親子サマーキャンプの会場である荒神山自然の家へ行き、打ち合わせをする予定にしていたのですが、延期してもらいました。

 また、今日は金曜日で、大阪吃音教室の日です。今日は、今年から運営委員になった有馬久未さんが担当する講座です。初陣なので、ぜひとも参加したかったのですが、学研都市線は一日中運休しているため、残念ですが、参加できないとメールを送りました。

 6月末から7月初めにかけて、研修や講義が続きました。
 6月29日は、神戸市のことばの教室担当者35名ほどが参加する研修会でした。20年くらい前に研修に呼んでいただいたときのことをよく覚えていて下さる方もいらっしゃいましたが、久しぶりの神戸のことばの教室の担当者との出会いでした。
 7月1日は、大阪・應典院で吃音相談会でした。人数は多くはなかったのですが、その分、ひとりひとりにていねいに関わることができました。
 7月3日は、神奈川県久里浜にある、国立特別支援教育総合研究所での吃音の講義でした。
 受講生は7名で、じっくりと膝をつき合わせてお話しました。

 どの集まりも、聞いて下さる方が熱心でいい聞き手だったので、僕も気分よく話し、いい時間を過ごすことができました。
 聞いている方もびっくりし、僕自身も感心するのですが、よくこれだけ長時間話すことができるなあと思います。話の底に流れるものはたったひとつ、それはまったく変わらないのですが、トピックスやエピソード、導入、取り上げる話題などは、変化します。ちょっと前に話したこととは内容が変わってくることは自分でも驚きます。常にバージョンアップしたいと心がけていますが、それだけ吃音の奥深さがあるということなのでしょう。吃音をとっかかりにして入っていった世界は、果てしも無く広く深かったということです。

 この研修・相談会・講義の前には、ブログで紹介したい、紹介しようと思っていた、新・吃音ショートコース、立川志の輔落語、岡山吃音相談会などがありました。
 変化に富んだ毎日の生活に、ブログはちっとも追いついてくれません。
 明日からは国重浩一さんのナラティヴ・アプローチの2日間の研修です。学びたかった「再著述」で、とても楽しみです。

 いつのまにやら6月が終わり、7月に入りました。1年の半分が過ぎたことになります。僕たちの仲間がいう、「吃音の夏」に突入しました。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2018/07/06
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