伊藤伸二の吃音(どもり)相談室

「どもり」の語り部・伊藤伸二(日本吃音臨床研究会代表)が、吃音(どもり)について語ります。

2018年05月

竹内敏晴さんから学んだ、からだとことばのレッスン

竹内敏晴さんから学んだ、からだとことばのレッスン

 1999年2月11日、吹雪と雨の悪天候の中、竹内敏晴さんの大阪でのレッスンの旗揚げとなる講演会が應典院で開かれました。この天候では参加者は少ないだろうと思っていたのですが、予想をはるかに超える185名の参加がありました。

 それから、2009年7月まで、毎月第2土・日に、日本吃音臨床研究会が主催して、「竹内敏晴・からだとことばのレッスン」が続きました。この間、多くの人が集いました。レッスンの場は、自分に気づく場であり、緊張する場で自分を支え、表現する場でもありました。研究会の主催だったこともあり、大阪のレッスンには、たくさんのどもる人も参加しました。多くのことを教えていただき、竹内さんと濃密な時間を過ごしました。

 竹内敏晴さんは、一時期、病気で耳が聞こえず、そのため歪んだ発音しかできなかった経験をお持ちで、最後まで、どもる私たちのことを仲間と思って下さり、大阪吃音教室の外部講師を長年して下さいました。吃音親子サマーキャンプでする芝居のシナリオを書いて、演出指導もして下さいました。その竹内さんが亡くなられたのは、2009年9月7日でした。

 竹内さんが亡くなられてからも、大阪吃音教室の講座で、「ボイストレーニング」を続けています。どもることは変えられなくても、相手に向かってからだを開き、伝えたいことばを届けたいとの願いから生まれた、どもりを治すためではなく、日本語を話す人としての日本語のレッスンです。これは、ことばで苦労してきた私たちだからこそ、取り組みたいことです。

 6月3日の吃音を考える会は、その「ボイストレーニング」のロングバージョンとして企画しました。講座名は、「竹内敏晴さんから学んだ、からだとことばのレッスン」です。いつもの大阪吃音教室より長い時間を使って、からだを動かしたり、ことばについて考えたり、歌を歌ったりします。声を出す楽しさ、喜びを、みんなで味わう時間になればと思っています。
 
 どもりたくないからといって、下を向き、早口でぼそぼそと話していては、相手には伝わりません。日本語は、「ん」以外の音にはすべて母音がついています。母音をしっかり押し、一音一拍を意識して、声を出してみましょう。
 竹内さんから学んだ「からだとことばのレッスン」を、体験してみませんか。

 昨年の「竹内敏晴さんから学んだ、からだとことばのレッスン」の様子が、You Tubeで公開されています。日本吃音臨床研究会のホームページの「吃音の動画」のバナーから、また大阪吃音教室の動画からも、You Tubeの動画を見ることができます。

日時  2018年6月3日(日)10:00〜17:00
会場  應典院B研修室
服装  動きやすい服装、スカートは避けていただいた方がいいでしょう。
持ち物 長い時間になり、からだを動かし、声も出します。飲み物を各自ご用意下さい。昼休みは1時間とります。
参加費 大阪スタタリングプロジェクト・日本吃音臨床研究会会員は300円、
     未会員は1000円。
初参加者は、資料代として、別途1700円が必要。

日本吃音臨床研究会会長 伊藤伸二 2018/05/10

つかの間のひととき、リフレッシュしました

今年のゴールデンウィーク  伊賀と野崎観音

 世の中は、ゴールデンウィーク。人によっては、9連休の人もいるとか、ニュースで聞くと、なんだかうらやましくなります。毎日が日曜日のはずなのに、ですが。

 毎年、ゴールデンウィークは、伊賀で過ごすことが多いです。高速道路の渋滞に巻き込まれるのは嫌なので、道があまり混まない伊賀路を選びます。新緑がきれいです。
 ツツジで有名な余野公園に行ってきました。大阪より遅いようでした。ツツジの種類も、よくあるヒラドツツジではなく、色がオレンジ系のヤマツツジでした。
余野公園 つつじ1余野公園 つつじ2余野公園 つつじ3
15000本以上が自生しているそうです。5月の第2日曜日にはつつじ祭りが開催されるとのことでした。その公園の中にあるコーヒーショップ「アゼリア」で休憩しました。野鳥がたくさん来ています。野鳥の種類を知らないので、全部、野鳥とひとくくりなのですが、えさも置いてあって、野鳥の天国のようでした。お店に置いてあった写真集を見ると、リスやキツネ、タヌキ、テン、シカも来るそうです。
 翌日は、もくもくファームに行きました。新鮮な野菜がたくさん並べられています。野菜が大好きな僕は、たけのこ、レタス、サニーレタス、しめじ、春菊、ほうれん草、トマト、いちごなど、たくさん買ってきました。しばらく、家に缶詰状態になるので、これらの野菜はありがたいです。
 新緑が鮮やかな伊賀へのショートトリップ。パソコンを持ち込んでの小旅行でしたが、気分が変わって、いいものです。

 なかなか進まない執筆作業の日が続いています。
 ちょっと息抜きに、電車で3駅のところにある野崎観音に行ってきました。5月1日から8日まで、野崎参りで一番賑わうようです。
 ♪ 野崎参りは、屋形船でまいろ
   どこを向いても 菜の花ざかり
   粋な日傘にゃ 蝶々もとまる
   呼んで見ようか 土手の人 ♪ の野崎観音です。
 近いのに、最近はあまり行っていなくて、久しぶりでした。野崎の駅を降りると、すぐに露店が並んでいます。参道も、人、人、人、人でいっぱいでした。びっくりです。
野崎参り 参道野崎参り 看板
 だらだらと参道を歩き、急な階段を上ると、野崎観音に到着です。境内の後ろでは、三重県から来たという76歳のマジシャンが、得意のマジックを披露していました。
 時代が少し逆戻りしたかのような錯覚を覚える時間でした。
 短い時間でしたが、気分転換になりました。
 さて、また、エンジンをかけてがんばります。

日本吃音臨床研究会会長 伊藤伸二 2018/5/6

どもる 私たちが活かしたい絶妙の間

柳家小三治・柳家三三親子会

 5月に入りました。
 年末年始を玉造温泉で過ごしたのがついこの前のように思うのに、もうすでに1年の3分の1が終わってしまったことになります。ちょっと恐ろしいくらいです。
 年末、玉造温泉にいるときに、新聞で「柳家小三治・柳家三三親子会」の案内をみつけ、4月19日のチケットをとりました。まさか4月、本の執筆でかかりっきりになっているとは、年末には全く想像できなかったことでした。忙しさの真っ最中ですが、せっかくとったチケットです。京都のロームシアターに行ってきました。
 4月19日は、いい天気で、普段なら、せっかく行く京都なので、落語会だけではなく、プラスαでどこかに寄るのですが、さすがに今回は、落語会のみにしました。昨年も、この「柳家小三治・柳家三三親子会」には行きました。
小三治・三三親子会1
 落語家で好きなのは、立川志の輔と、柳家小三治です。落語の案内をみつけたら、できるだけ行くようにしています。小三治の、とぼけたような、独特の話し方、間の取り方が、なんともいえない雰囲気で、いいのです。僕が、落語を好きになったのは、いつ頃からなのでしょうか。
 「山のあな、あな、あな、…」という三遊亭圓歌は、自分のどもりを生かした落語を作りました。僕の父親が謡曲の師匠だったことも影響していると思います。ことばに悩んできたので、ことばを扱う芸に人一倍惹かれるのかもしれません。
小三治・三三親子会 舞台小三治2小三治・三三親子会 舞台小三治
 たくさんの人が出る芝居と違って、落語は、舞台上にいるのは、落語家ひとり。扇子と手ぬぐいのみの小道具で、話の世界を作り出します。その話芸の奥深さに心惹かれます。
 ロームシアターでの演目は、三三が「高砂や」で、小三治は「長短」と「死神」でした。
 小三治は、まくらの小三治と言われるくらい、まくらが長くて有名です。前回は1時間以上雑談のようでした。他の落語家なら聞けないと思うのですが、小三治の場合は、とても味があっておもしろかったので、今回も古典よりもむしろまくらを楽しみにしていたのですが、残念でした。今回はまくらはほとんどなく、まじめに落語をしていました。「長短」の「長」の語り方は、小三治ならではのものでした。
小三治・三三親子 演目
 しばし落語の世界に浸り、つかの間の休憩になりました。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2018/5/2
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