伊藤伸二の吃音(どもり)相談室

「どもり」の語り部・伊藤伸二(日本吃音臨床研究会代表)が、吃音(どもり)について語ります。

2014年06月

大阪で吃音を考える会 


 日曜日に開きます

 僕たちの、大阪吃音教室は毎週金曜日に開いています。
 毎回、刺激的でたのしい教室です。
 お仕事などで、金曜夕方の吃音教室への参加がむつかしい方、大阪スタタリングプロジェクトの会員ではないけど参加したいという方、遠くにお住まいの方などのために、年に4回ほど、日曜日に「吃音を考え、話し合う会をひらくことになりました。これまで、参加したくてもできなかった方、ぜひご参加下さい。

  大阪で吃音を考える会

 日時:2014年6月29日(日) 13:00〜17:00

 「自分の吃音を語る」 吃音の悩み、困りごとや、吃音の哲学について考え、話し合います。

 会場:應典院(おうてんいん)大阪市天王寺区下寺町1丁目1-27

 大阪地下鉄堺筋線または近鉄「日本橋」駅(8番出口)から東へ、または大阪地下鉄谷町線「谷町9丁目」駅(3番出口)から西へ5、6分歩くと、「下寺町」(したでらまち)の大きな交差点に出ます。その東側の歩道を南に折れると、生國魂(いくたま)神社参道の石の鳥居、少し先に「パドマ幼稚園」の大きな建物、「大蓮寺」の正門があり、そのすぐ南隣りが 應典院(おうてんいん)の入口です。数段のステップを上がった左にある、黄色い扉を引いてお入り下さい。

 参加費は、通常の大阪吃音教室と同じです。
※【参加費】一回 300円
※大阪吃音教室に初めて来られる方、3年以上久し振りに参加される方は、別途「初参加資料代」として1700円頂きます。大阪スタタリングプロジェクトの会員は、参加費300円のみ頂きます。

日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2014/06/25

吃音を生きる 


 今日は、村田喜代子さんの体験を読みました

 今、大阪スタタリング・プロジェクトの仲間と、吃音の体験文集の第2集を出版しようと、編集が急ピッチで進んでいます。金沢で8月2日3日と開かれる「親、教師、言語聴覚士ための吃音講習会」に間に合わせたいからです。
 第3回になる講習会のテーマは「ナラティヴ・アプローチ」です。ナラティヴとは「物語」「物語る」などの意味がありますが、僕たちが吃音に悩んできたのは「ネカディヴ」な物語を、周りの影響もあって作り上げ、そのネガティヴな吃音の物語にそった体験だけを集め、その物語を語り、その物語を強化していったからでした。

 僕たちは、その物語を肯定的な物語に変えようとしています。吃音の症状と言われるものの改善、軽減よりも、ずっと楽で、効果的で、楽しいからです。編集の段階の、仲間の文章を読むと、こんなに悩んでいたひとが、こうも変われるものかと、人のもつレジリエンス(回復力)に、驚くとともに、敬意をもちます。

 僕は今回書かなかったのですが、代わりに、芥川賞作家の村田喜代子さんの講演記録の一部を掲載するために、読み直しています。吃音ショートコースの講師として来て下さったときの講演ですが、さぞ、その時は大きな声でみんながわらったであろう、愉快な話がたくさんでてきます。楽しく、サバイバルしている話は、今、悩んでいる人に大きな勇気づけになると思いました。

 また、昨年6月どもる人の世界大会のオランダで出会った、世界的に著名な小説家、デイビット・ミッチェルさんが、僕たちに寄稿して下さった文章も掲載します。

 大阪の僕たちの仲間の体験、二人の著名な小説家の体験、サバイバルの体験は、どもる子どもたちにも、大いなる勇気と、元気を共有できるものと思います。
 7月中旬には完成します。宝物がいっぱい詰まった、体験文集。是非お読みいただきたいと思います。完成しましたら、紹介しますので、ご注文下さい。

 日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2014/05/02

 

北海道での 吃音の研修会に行きます


 下記のように札幌で吃音の研修会があります。どもる子どもの保護者、ことばの教室の担当者や、言語聴覚士のためのものですが、吃音の当事者も参加出来ます。

 僕はなかなか北海道までは行く機会はあまりありません。吃音ホットラインには、北海道の方々からもよく相談をうけます。日程が合えばご参加下さい。
 日本吃音臨床研究会のホームページに申し込み用紙など、詳しい情報があります。北海道のみなさんとお会いできればうれしいです。開催事務局の許可を得て、僕のプログで紹介します。
この情報 お知り合いの北海道の方々にご紹介いただければうれしいです。

 伊藤伸二





第109回言語障害臨床研修会

 

1. 日  時    2014年 7月 5日(土) 10:00〜15:00

2. 会  場    札幌市民ホール第1会議室(札幌市中央区北1条西1丁目)

3. 内  容    講演と対談

   (テーマ)   「子どもの幸せにつながる吃音臨床 −ナラティブ・アプローチの展開−」(予定)
 

4. 講  師   伊藤 伸二 氏(大阪教育大学非常勤講師・日本吃音臨床研究会会長)

         牧野 泰美 氏(国立特別支援教育総合研究所 教育研修・事業部総括研究員)


                第109回言語障害臨床研修会開催要項

1.目的   全道各地で言語障害・難聴教育に携わる関係者を対象に、専門的な研修を行う。
2.主催   北海道言語障害児教育研究協議会
  共  催   NPO法人 ことばを育てる親の会北海道協議会

3.日時   2014年 7月 5日(土)  
              9:30〜 9:50  受 付
9:50〜10:00  オリエンテーション
            10:00〜12:00  講演 憤貌先生)
(途中10分休憩)
            12:00〜13:20  昼 食
            13:20〜15:20  講演◆碧厂鄒萓検
                         ・対 談:伊藤先生・牧野先生
            15:20〜15:30  謝辞・閉会  
4.会場   札幌市民ホール第1会議室(札幌市中央区北1条西1丁目)
5.参加対象   道言協・親の会 会員 および 希望者

6.内容    講演と対談
   (テーマ) 
「子どもの幸せにつながる吃音臨床 −ナラティブ・アプローチの展開−」 (予定)        

7.講  師   伊藤 伸二 氏(大阪教育大学非常勤講師・日本吃音臨床研究会会長)

      牧野 泰美 氏(国立特別支援教育総合研究所 教育研修・事業部総括研究員) 

8.参加費   道言協会員  1,000円  ・  一般参加者(会員外)  2,000円 

9.申込先・問い合わせ先
〒069−1508  夕張郡栗山町字湯地60番地の9 
栗山町立栗山中学校 通級指導教室   
道言協・研究部研修係       尾 久 邦 彦 
TEL (0123)72−0269 (学校)
    FAX (0123)72−5220 (学校)
            e-mail:kurichukotoba@yahoo.co.jp (連絡用)
     ※申込書は、研究部研修係(尾久)まで、FAXでお願いします。
※空調設備によって、室温調節が細かくできない場合がありますのでご承知置き下さい。
※「保育あり」の研修会を予定していましたが、都合により託児を行うことができません
のでご了承下さい。
※申込み締め切り日  2014年6月30日(月)                  
※その他(伊藤伸二先生のHPをご覧になり、参加を希望される方へ)
…螳80名(会場の定員は88名ですが、講師席・PC台・係員席を除き最大80席まで入場可)です。
∋臆担望の方は、FAXでの事前申し込みが必要です(先着順に受け付け、定員を超えた場合は、
受付を締め切らせて頂きます。定員を超えた場合は、FAXでお知らせ致します。
6/30の申し込み締切後に空席がある場合は、当日参加が可能です。
(空席の問い合わせは、FAXでお願いします)

 日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2014/06/21 

何でもありの、吃音サバイバル


 どもって、声が出ないときの対処

・サバイバル「はい元気です」の「はい」をとる
・言い換えは 言葉の魔術師 得意技
・好きだよと 言えずに言った アイラブユー
・積み木みたいに 言葉を崩し 組み立て話す どもり名人
     『学習・どもりカルタ』(日本吃音臨床研究会)  (送料込み 1200円)

 大阪吃音教室から生まれた「どもりカルタ」は、千葉市のことばの教室など、全国へと広がり、多くの読み札が集まりました。それを選んで「どもりカルタ」ができ、すでに、1300セットが売れ、全国のことばの教室などで使われています。44枚の読み札の中にさきほどの4つの読み札があります。
 近視の人のメガネのように、どもる人は、自然にことばの言い換えや、どもりそうなことばの前に、言いやすいことばをつけいます。アメリカの言語病理学者の中には、吃音に向き合うために、言い換えはすべきではないと言う人が少なくありません。どもる人本人も言い換えをすることに罪悪感をもっているようです。

 しかし、僕たちの大阪吃音教室では、吃音は治らないとあきらめ、吃音を肯定的にとらえている人ほど、言い換えすることを肯定し、罪悪感はありません。得意技といったり、どもり名人といっています。治らないと認めて、実際の仕事や生活場面で声が出ないとき、最終的にはどもる覚悟はしているから、目の前の人に向き合い、ことばを伝えるために、様々な術を使うことができます。

 「焼き肉定食」を注文するとき、「アキニクテイショク」も、メニューを指さした「これ」もいい。接客業で、「ありがとうございます」の「あ」が出なければ、「りがとうございます」で十分伝わります。一音一音をきちんと言おうとせず、前に何か言いやすい音やことばをつけてもいい。以前の東京ワークショップでも、「はい、亀戸支店です」が言えない時、「アメイド支店」でも、「メイド支店」でも相手は「亀戸支店」に電話しているのですから。そう聞き取ってくれます。
 また、日本語ほど文法にしばりが少ない言語はありません。「私は あなたが 好きです」なら、「あなたが 好きです 私は」でも「好きです 私は あなたを」でもいい。主語を抜いても、入れてもいい。日本語は語彙が豊富です。言いにくい時は、ことばを言い換えてもいい。言いにくい音で始まるときは、言いやすい音を入れてもいい。どんな手をつかっても、相手に向き合い、相手に伝えていく。人間関係から逃げないことが大事だと思います。
 近視の人にメガネがあるように、どもる僕たちには、「言い換える」という「メガネ」のようなものがあると、僕たちは考えています。

日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2014/06/19

吃音サバイバル


 伊藤伸二はとても元気です。

 随分長い間、ブログを書けずにいました。何か、病気でもしているのではと、心配されているのではないかと、心配しています。昨年と同じように、4月5月6月と、5つの言語聴覚士の専門学校が同時にスタートしてた上に、執筆も重なり、時間がブログに使えませんでした。やっと、それらも終わりに近づき、書く余裕が出てきました。「オオカミ少年」と何度もかいていますが、こんどこそ、継続したいと思います。

 本当は、どのような状況であっても、書きたかったのですが、精神的にべつのことでエメルギーを使ってしまいました。嫌な人とは会わない、嫌なことはしないと決めたはずなのに、ふりかかってくる火の粉は、払わざるを得ませんでした。もう、したいことだけして生きていきたいと、強く思います。

 「スタタリング・ナウ」は日本吃音臨床研究会が毎月発行しているニュースレターですが、今月号は、1月に行われて、東京・吃音ワークショップの報告になりました。吃音をテーマに人生を考えようとの1日ワークショップで。北は岩手県、南は鹿児島から参加してくれました。10時から5時までの1日ワークショップですが、参加者の集中力と熱意で、楽しい、心豊かな時間となりました。

 どもる人がどのような仕事につけるか、吃音は職業選択にどのように影響するかの話し合いは、それぞれが、どんな経過で今の仕事に就いたかを話して下さり、これから、仕事につく若い人への大きな応援のメッセージになりました。もうひとつの大きな話題は、「自己紹介や電話で、自分の名前が言えない時どう対処するかでした。
 これは、どもる僕たちの永遠のテーマでしょう。おもしろい話し合いになりました。さらに、楽に声がでるようにと、竹内敏晴さんから学んだ「日本語のレッスン」みんなで体験しました。

 「スタタリング・ナウ」の巻頭言は、僕が毎月かいているのですが、今月号は「吃音サバイバル」。治らない、治せない吃音と共に生きるためには、僕たちは、どんな手を使っても人とかかわっていこうと書きました。
 僕は何冊かの月刊紙、週刊誌を定期購読していますが、その中に、メンタルヘルスマガジン「こころの元気plus」があります。それらは、トイレの本棚においてあり、トイレで読む習慣になっていますが、ある号を読んでいて、ブログに書きたいとおもったことがあります。「薬の正しいつきあい方」の特集だったとおもって、調べたのですが、それらしき記事はありません。やはり、気づいた時、思い浮かんだとき書いておかないとだめですね。

 精神的な病には、「薬」があり、適切に、上手につきあえば日常生活がらくになります。近視の人は「メガネ」があり、かなり強度の近視でもメガネのおかげで、日常生活がおくれます。
 どもる僕たちにとっての「薬」「メガネ」に該当するものは何だろうと、考えたとき、「どもる事実を認めること」が基本としてありますが、もうひとつ「サバイバル術」があります。べてるの家の、向谷地生良さんが、私たちのところで、ワークシヨップをして下さった時、みんなが日頃している「サバイバル術」を、「すごいですね」とかんしんしてくださいました。「べてる式当事者研究」で言うところの「自分を助ける術」です。

 次回、僕たちのサバイバルの、ほんの一部を紹介します。

 日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2014/06/18









 
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