伊藤伸二の吃音(どもり)相談室

「どもり」の語り部・伊藤伸二(日本吃音臨床研究会代表)が、吃音(どもり)について語ります。

2013年08月

吃音親子サマーキャンプ 出会いの広場

 いきなり全開の、出会いの広場
 140名参加の予定が、3名が参加できなくなり、137名の今年のキャンプ。北は茨城県、埼玉県、千葉県などの関東地方、東海、近畿、四国、九州、今年は沖縄県から全国から集まる人たちの最初のプログラムは、「出会いの広場」。
 昨年は、尺八の名手、三重県津市のことばの教室の小島玉子さんの演奏があるなど、いろいろと変わります。以前、紙の槍や砲丸を作って、変わった運動会をしたことがあります。

 2000年には、いつも芝居の脚本を書いて、演出指導をしてくださっていた竹内敏晴さんが、出会いの広場を担当して下さったこともあります。からだを使って童謡や唱歌を歌った、楽しい時間でした。子どもたちが娘さんになり、母親が森になり、お父さんがクマになって、大きな体育館を動き回り、「森のくまさん」を歌いました。その映像が残っているのはうれしい。今年は、夜の懇親会の時に保護者にその映像をみてもらいました。

 今年は、私たちが鹿児島の全難言大会や、講習会などで、準備が遅れ、計画がないままに、2日前に、千葉市院内小学校の渡邉美穂さんにお願いしました。たくさんの人と自己紹介をし合ったり、誕生月で集まるなどをした後、宿泊部屋の人たちが集まり、荒神山の生き物をイメージして、鳴き声と、アクションを作って欲しいと指示がでました。宿泊ですから、子どもたちは子どもたち、女性のスタッフ、母親、男性のスタッフと父親、それぞれが、相談してパフォーマンスを考え、練習して、演じます。

 初めて出会った人も多く、一番最初のプログラムに、いきなり、相談して何かをつくりあげるなんて、普通は、考えられないでしょう。多くの人が握手をして、終わるのが一般的です。
 それが、いきなりの全開でした。初めての子どもたちも、親も、複数回参加している人たちに引っ張られ、グループごとに集まって、相談して、練習しています。7分ほどで仕上げて、みんな見事です。圧巻は、女性スタッフと母親のク゜ループの、彦根市のキャラクター「ひこにゃん」でした。練習の時から楽しそうで、見事に10人のこころを一つにしたパフォーマンスが完成しました。

 キャンプの最終日には親のパフォーマンス、子どもの劇の上演があるのですが、それに近いような盛り上がりで、あまりのテンションの高さに、ついていけない人がいるのではと、心配になったほどです。その心配は危惧に終わって、最初の出会いの広場が、そのままに、最終日の感動的なフィナーレへとつながっていきました。

 24年間の積み重ね、伝統ならではの「出会いの広場」のスタートてじた。

 日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2013/08/28

第24回 吃音親子サマーキャンプ 楽しく終わりました。

 よくも続いた24年の吃音キャンプ
 第一回の吃音親子サマーキャンプは、ものすごい暑さの中、会場は琵琶湖の和迩浜でした。そのときの、参加者、光景、琵琶湖につかっていた時のことなど、とてもよく覚えています。第二回のキャンプのことはほとんど覚えていないのに。それから24回も続くとは、当時は、全く思いも寄りませんでした。こうして24年も重ねてきて、いろんな子どものこと、情景で鮮烈だったことは、やはりよく覚えています。

 なぜ続けることができたのか、途中から始めた卒業式が大きな原動力になっているのは確かです。あんなに小さかった子が、なかなか輪に入れなかった子が、芝居の上演の時逃げだした子が、話し合いに背を向けていた子が、いろんな子どもたちが、一年一年と成長していく。その姿がうれしい。

 今年も4人の子どもが卒業していきました。みんなの前で、こんなにも話す子どもとは思いませんでした。一人一人の語る、自分のことばが、小さな子ども、親、保護者にしみいるように伝わっていきます。
 涙、涙の卒業式。ゆったりと流れるこの時間に身を置いていると、やはり今年も開催できてよかったと思えます。そして、来年も当然のことのように開きたいと思うのです。

 このような水準の高いキャンプを毎年開けること、奇跡に近いと私は思います。
 いろんなことが思い浮かびました。それらをことばにしていくのが私の使命なのでしょう。ぼちぼちと紹介していきたいと思います。このブログより先に、日本吃音臨床研究会のホームページでは、事前の芝居のレッスンや、写真が早くアップされると思います。ホームページも合わせて見て下さい。
 昨日は、さすがに疲れてぐったりしていましたが、今日からまた、明日に向かって始動です。 

 日本吃音臨床研究会 伊藤伸二  2013/08/27

第24回吃音親子サマーキャンプ いよいよ明日からです。

 今年の夏の吃音の旅のしめくくり

 千葉県特別支援教育・言語障害教育の研究大会で、吃音分科会と、実技指導演習を担当しました。
 午前中は、すばらしい実践報告をもとに、どもる子どもの支援について70名ほどのことばの教室の教師と、充実した話し合いが展開しました。午後は、ナラティヴ・アプローチと、どもる子どもの言語指導について、竹内敏晴さんから学んだ、日本語レッスンを経験してもらいました。歌を中心にしたレッスンでした。これらはまた、報告します。

 翌日は、東京池袋で開かれた、第5回リカバリーフォーラムに参加しました。精神障害の人々や家族を中心に1400名が参加し、新しい概念である、リカバリーについて、いろんな角度から学び合いました。
 これもとても興味深い大会でした。来年も是非参加したいと思いました。このことも紹介します。

 そして、今年の夏の最後は、吃音親子サマーキャンプです。昨年の151名には届きませんでしたが、138名の参加で、山梨県、千葉県などの関東地方、南は沖縄県からの参加です。
 どんなドラマがあるか楽しみです。これも報告します。

 日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2013/08/22

吃音の当事者研究(金子書房)、いよいよ9月中旬出版

 吃音の当事者研究

 大阪に戻ってきました。これでブログの更新ができると思っていたのですが、長く留守にしていたため、仕事の処理に追われていました。
 この秋に発行される「吃音の当事者研究」(金子書房)の再校正や、いくつかの文章を書くことが残っていました。
 校正紙に目を通しながら、「べてるの家」の向谷地生良さんのまえがき、元TBSのディレクターでジャーナリストの斉藤道雄さんの序文を、つい何度も読んでしまいました。特に、斉藤道雄さんの文章には、涙がいつもにじみます。
 この二つの文章に出会うだけでも、「吃音の当事者研究」を手にする価値がある。9月中旬書店に並ぶと思いますので手にとって、お読み下さい。そして、本も買って下さい。とてもとてもすばらしい本です。

 斉藤さんの文章に、私は涙がにじむほど共感してうれしいですが、「吃音を治す、軽減してあげる」と考える人は、どのように読むのだろうと思いました。胸に迫ってこないかもしれません。私の周りにいるいる人たち、一緒に活動をする人たちは、私と同じような感想をもつだろうと思いますが。この違いは、感性、センス、人生観、世界観による違いかなあと思うと、残念ですが、私たちの思いは、同じような感性の人にしか伝わらないのでしょうか。
 だとすれば、ちよっと残念で、悲しい。どうしたら、私たちの思いは伝わるのでしょうか。答えのない問いを、これからも考え続けようと思います。

 私たちの発行する月刊紙「スタタリング・ナウ」でやっと、第10回世界大会・オランダの報告ができました。これから、ぼちぼちと報告していこうと思います。
 私たちの仲間川崎益彦さんが編集の、国際吃音連盟の機関誌も完成しました。日本吃音臨床研究会のホームページから、リンク先の国際吃音連盟に飛びます。写真がたっぷり入った楽しいものになりました。私の写真も入っています。是非ご覧下さい。

 ぼちぼちと、ブログの更新ができるようになりました。

 日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2013/08/17

鹿児島から長崎に向かいます


 7月29日から始まった鹿児島。今日は雨の降る長崎に向かいます。
 全国難聴言語障害教育研究協議会(全難言)大会の鹿児島大会。今回の私の使命は30日の全体会での講演と翌日の吃音分科会のコーディネーター。2日間の大会のあと、臨床家のための吃音講習会が2日間。その翌日が保護者のための相談会でした。500人を超える全体会の90分の講演と、45分対談。250人の゜ーティーと大人数の中にいて、翌日の講習会は40人ほど、そして翌日の相談会は13人と、人が極端に減っていき、昨日は、ずっと前から行きたかった特攻隊の基地「知覧」に連れて行ってもらった時は4人。お祭りの後の寂しさを味わいました。

 昨年末から怒濤のような日々でした。親の会のパンフレット、「吃音とともに豊かに生きる」、べてるの家の向谷地生良さんと共著「吃音の当事者研究」(金子書房)の、「吃音講習会報告集」と3冊の編集と執筆は大変でした。その上に、5つの言語聴覚士の専門学校がスタートし、重なり合ったり、毎週3時間の大学の講義と、いくつかの講演。そして、オランダの世界大会。

 毎日仕事をしている人にとっては、何のこともないスケジュールなのでしょうが、普段忙しくないわたしにとっては、今年はかなりきついスケジュルでした。4、5、6月と乗り切れるか心配でしたが、なんとか鹿児島にたどり着きました。今、久しぶりに開放感を味わっています。

 長崎、博多で少し骨休みをして、大阪にもどります。
 ホテルでパソコンが使えるようになりましたので、この期間は、更新できそうです。
 オランダの世界大会の報告もしていないのですが、かなりスケジュール的に楽になりましたので、ぼつぼちと報告していきます。では、今から長崎へ向かいます。

 日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2013/08/05 鹿児島市にてj
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