伊藤伸二の吃音(どもり)相談室

「どもり」の語り部・伊藤伸二(日本吃音臨床研究会代表)が、吃音(どもり)について語ります。

2010年10月

伊藤伸二の今後のスケジュール


 
 伊藤伸二の関東・九州地方での日程

 サイコドラマをテーマにした吃音ショートコース、大阪教育大学での集中講義、そして、久里浜にある国立特別支援教育総合研究所での講義、と相変わらず忙しい日々を過ごしています。

 日本吃音臨床研究会の事務局が大阪にあるため、いろいろな行事は関西で開催されることが多いのですが、11・12月は、関東地方や九州に出かけます。研究会主催ではないものもありますが、主催者の了解を得ていますので、紹介します。関西以外にお住まいの方で、普段、直接お会いできない方、ご都合がつけばぜひご参加下さい。お会いできますこと、楽しみです。

1.群馬での講演会
2.横浜での吃音相談会・講演会
3.伊藤伸二・東京1日ワーク
4.栃木吃音親子出会いの広場・わいわいスペシャル
5.北九州での吃音相談会・講演会



1. 講演会「ゼロの地点に経つまでのどもる子どもの支援」
                吃音キャンプ IN GUNMA 

 この講演会は、11月6〜7日に行われる「吃音キャンプIN GUNMA」のプログラムの中に組み込まれています。キャンプの締め切りはすでに終了していますが、講演会は、一般公開されています。 

期日:平成22年11月6日(土)14:00〜16:30
場所:国立赤城青少年交流の家  講堂
前橋市富士見町赤城27 TEL 027-289-7224
主催:吃音キャンプIN GUNMA実行委員会・群馬言友会
講師:伊藤伸二(日本吃音臨床研究会会長・伊藤伸二ことばの相談室主宰)   
参加費:500円
持ち物:上履き(スリッパ)
問い合わせ先 富岡市立富岡小学校 言語指導教室 担当:矢野 健治
  電話0274-62-4124 FAX 0274-62-3452 
申込先  高崎市通級指導教室(中央教室) 担当:永井美有紀
  FAX 027-328-2268
         メール tsukyu@ted.city.takasaki.gunnma.jp



2. 吃る子どもの親と臨床家のための吃音相談会・講演会《横浜》

幼児期、学童期、思春期と進むにつれ吃音の問題は変化します。子どもの吃音とどう向き合い、どのように接すればよいのか、適切な情報が少ない中で、悩んでいる親や教師は少なくありません。日頃、子どもの吃音について悩んだり困ったり、疑問に思ったりしていることなどを持ちよって、話し合ってみませんか。
横浜での相談会は2000年秋に1回目を開催し、今回で9回目となります。今年8月には、ことばの教室の先生方と一緒に「吃音ワークブック どもる子どもの生きぬく力が育つ」という本を出版しました。ご一読下さい。この会と同様、吃音のことを深く考えるきっかけとなれば幸いです。
 吃る子どもの保護者の方、ことばの教室の担当者や病院のスピーチセラピストの方のご参加をお待ちしています。また、現在ご指導中の方や終了された方にもご紹介いただけると幸いです。 (企画者:清水俊子)

□主催 日本吃音臨床研究会
□日時 2010年11月20日(土)13:30〜16:00
           受付 13:00より
□会場 横浜市健康福祉総合センター内 横浜市社会福祉協議会 8階大会議室A
    JR京浜東北線、横浜市営地下鉄「桜木町」駅下車 徒歩2分  
        TEL 045-201-2060
□参加費 1500円(資料代として)
□スタッフ 伊藤伸二(日本吃音臨床研究会会長・大阪教育大学非常勤講師)         清水俊子(学校心理士・臨床発達心理士)
      溝口稚佳子(寝屋川市立国松緑丘小学校教諭)
□申し込み方法 FAXで、〇疚勝´⊇蚕蝓´E渡叩´せ劼匹發稜齢 ズい辰討ぁ        ,襪海箸篩蠱未靴燭い海箸鮟颪い董下記へお申し込み下さい。
□申し込み先・問い合わせ先
清水俊子 TEL/FAX 046-250-4356  
      ※電話による問い合わせは、午後8時30分以降



3.伊藤伸二  東京吃音ワークショップ 癸
          〜コミュニケーションの力を育てる〜

 少人数で、伊藤さんが参加者ひとりひとりの吃音で困っている問題や知りたいことを受けて、対話形式で進めるスタイルのワークショップです。
 今回から、毎回サブテーマを設定して、一部のセッションで新しい内容も盛り込んでいきます。
 吃りつつ生きていくうえでいろんな悩みを抱えている方、「治すことにこだわりすぎない」視点から考えてみたい方、吃る仲間と出会ってみたい方、ぜひご参加ください。
●日時:2010年 11月21日(日) AM10:30〜PM9:00(受付10:00〜)
                 ※夜の参加が難しい方はご相談ください。
●場所: 中野サンプラザ 7F 研修室9 
       (JR中央線・東西線 中野駅 北口徒歩1分)
●定員: 12名
●参加費: 10,000円(夜の懇親会飲食代込)※昼食は各自お持ち下さい
●申込み:  銑Δ魑入のうえ、メールかFAXにて申し込んでください。折り返し詳細案内をお送りします。
       ,名前 年齢 ご住所 づ渡叩Γ藤腺悄´ゥ瓠璽襯▲疋譽后       ´Γ廝咾鮹里辰燭っかけ 
●申込み締め切り: 11月15日(定員になりしだい締め切ります)
★主催: TSねっと
★問い合わせ&申込み先: ワークショップ事務局 中田智子
      メール  workshop@jcom.home.ne.jp  FAX  042-324-9024



4.  吃音親子出会いの広場「わいわいスペシャル2010」

趣旨 吃る子どもたち同士が出会い、お互いの体験や思い、考えを伝え、話し合う中   で、吃るのは自分だけではないと実感すると共に、どもりとどう向き合うか考   える時間を共有する。また、保護者やことばの教室担当者など、吃る子どもを   援助する立場にある者が、講演会や話し合い活動を通して、お互いに吃音につ   いて学ぶ場にする。

日時 平成22年11月23日(火) 9:15〜15:30
主催  栃木・吃音を生きる子どもに同行する教師の会
講師 伊藤伸二さん・日本吃音臨床研究会会長
会場 宇都宮市立雀宮中央小学校 
      〒321−0132  栃木県宇都宮市雀の宮3丁目10−13
対象  吃る子ども(小・中・高校生)、保護者(家族)、ことばの教室等の担当者
  ※子どもは親子での参加とする。
   なお幼児の参加については、事務局と要相談となる。
参加費 資料代(1家族1部):1400円 会費(保険代、教材費他・1人):200円
申し込み・問い合わせ  わいわいスクール事務局(雀宮中央小学校・高木)まで
    〇臆短童・保護者氏名、∪別、O⇒軅菘(参加申込書参照)を明記      し、メールまたはFAXで直接申し込む。
     FAX 028−688−1563   mail:waiwai-jimukyoku@live.jp
〆切り 11月15日(月)



5. 吃る方と家族・関係者のための吃音講演・相談会《北九州》

 吃音の問題は、ことばの問題だけにとどまらず、社会生活を送る上でも大変深刻な問題をもっています。吃音指導に長年取り組んで来られ、吃音の当事者でもある伊藤伸二さんを講師に招いて、「どもる子どものコミュニケーション力を育てるために−保護者・臨床家にできること」をテーマにして、講演と相談会を行います。吃る子どもをもつ親、吃る人、保育士や幼稚園・小学校教諭、臨床家の方など多くの方の参加をお待ちしています。       [北九州市立障害福祉センター 志賀美代子]

◇主催 北九州市立障害福祉センター
◇日時  2010年12月12日(日)
   第1部 午後1時30分〜午後4時    幼児・小学生・中学生の相談
     対象者:吃音幼児・小・中学生の親、保育士、幼稚園・小学校教諭等
   第2部 午後6時〜午後8時30分    高校生以上、大人の相談
     対象者:吃音で悩んでいる大人(高校生以上)とその関係者
◇会場 北九州市立障害福祉センター
   北九州市小倉北区馬借1-7-1     (総合保健福祉センター3階)
◇参加費 無料
◇講師 伊藤伸二・日本吃音臨床研究会会長
◇申し込み・問い合わせ先  
      北九州市立障害福祉センター  言語聴覚士 田中愛啓・志賀美代子
               TEL 093-522-8724 FAX 093-522-8772

桂 まめだ 10周年記念独演会

 日本一落語家らしくない落語家


 10月3日 桂文福さんのお弟子さんの桂まめださんの10周年記念の独演会が、大阪天神橋の繁昌亭で開かれました。桂文福一門が温かい眼差しで、まめださんの10年を祝いました。ぎりぎりになってまめださんにキップの手配をお願いしましたがやすでに、売れ切れて、補助席もいっぱいで、立ち見席しかないと、恐縮されていました。せっかくの10周年、立ち見席でもいいとお祝いに駆けつけました。

 まめださんとは8年ほど前、まだ、桂文福さんのところに入門したてのころに会いました。私たちが主催して、桂文福さんの落語会をひらいた時、付き人としておられたように思います。おとなしい、無口でおよそ落語家としては、縁のない、ふさわしくないような人のように私の目にはうつりました。子どものころいじめに合い、人とつきあうのが怖くて、人とつきあうのがとても苦手な人のように思えました。
 それが、桂文福さんの人柄に惹かれて、入門したということでした。その後、私たちの吃音ショートコースに桂文福さんに来ていただき、落語をして頂いた時、前座のような形で、小話をしました。大変失礼な言い方ですが、高校や大学の落語研究会の人よりも、落語家らしくない話しぶりでした。
 およそ、落語家にはとても向いていない人を、弟子として引き受ける、文福さんもすごいし、やめずに続けるまめださんもすごいなあと常に思っていました。まめださんが高座初登場の時だったでしょうか、まめださんの落語を聞きました。「子褒め」だったとおもいますが、あまり上手とは言えません。それども精一杯演じる姿に、桂文福一門を応援している人達は、とても温かい、やじと、声援を送っていました。とても心温まる落語会でした。

 まめたさんから、独演会の案内をいただいた時、感慨深いものがありました。正直ここまで続けられるとはおもなかった。プロの落語家として本当にやっていけるのだろうか心配がありました。よく10年間続けて頑張ってこられたとことに、独演会をひらけるようになったことに心からの祝福を送るとともに、敬意をはらう気持ちになりました。おそらく、この日駆けつけた観客の多くは、ひやひやしながら、まめださんの成長を見守り、自分のこどものような気持ちで、温かい声援を送る、同志のようにこの場、繁昌亭にいたのでないでしょうか。

 
 弟弟子の落語の後、文福さん、そしてまめださんの「長短」がはじまりました。気の短い男と、気の長い男のやりとりがおもしろいのですが、気の長い男のときは、本領を発揮するものの、気の短い男では、本人が反省していたように迫力不足でした。それでも、一生懸命語る姿に、みんな満足で大きな声援を送っていました。

 その後、師匠との対談がありましたが、無口なまめださんですから、まさにさきほどの演題、「長短」の再現のような対談でした。話ははずみません。その時、メッセージが流れました。まめださんにやさしく語りかける女性の声です。

 「まめださん、あなたが私の家に初めて入門したいと尋ねてきた時は・・・で始まり、いろんなエビソードを紹介しながら、250人の上方落語家の中で、一番無口なあなたが、ここまで、頑張ってこれたことが嬉しい。家族みんなで見守ってます」
 という、桂文福さんのご夫人の、弟子を思う温かい、温かいメッセージでした。
 
 入門したてのころから知っているだけに、いろんなエピソードが目に浮かぶように鮮やかに感じられます。その話を聞きながら、まめださんの精一杯のがんばり、文福一家の温かさに、涙がぽろぽろこぼれました。落語会で涙を流した初めての経験でした。

 落語は。決して上手いとは言えませんが、10年の修行の成果は十分に感じられます。落語の世界に、まめださんのような、およそ落語家らしくない、おとなしい、優しい、無口な、誠実な人がいた方がいい。いつまでも、自分らしい落語家でいて欲しい。吃る私たちと同じ匂いの、同じ空気の人が、落語の世界に居続けて下さることが、私たちにはとても大きな励みになります。

 20周年の独演会で、まめださんに出会えることが今からとても楽しみです。
 独演会が終わって、ひとりひとりと挨拶を交わしています。桂文福ご夫妻も、まめださんも、私たち吃る仲間が応援にきたことを喜んで下さいました。
 まめださんは、吃る人ではありませんが、私たちの仲間のように私にはおもえるのです。
 温かい、とてもいい場に居合わせてもらった。来て良かった。幸せな気持ちで、一緒に行った仲間と、帰路についたのでした。


 2010年10月4日
        日本吃音臨床研究会 伊藤伸二

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