伊藤伸二の吃音(どもり)相談室

「どもり」の語り部・伊藤伸二(日本吃音臨床研究会代表)が、吃音(どもり)について語ります。

2010年06月

第12回 島根スタタリングフォーラム 2

  
        親の話し合い

 島根のフォラムーでの、親のプログラムは全て私に任されています。
 初日は、13時30分から17時30分ごろまで
 二日目は、9時から12時まで、13時から14時30分
 かなり長い時間です。

 島根の良さは、新しい人と、複数回参加する人のバランスです。
 今年は4人ほど新しい人がいたのでしょうか。最初にその人に、今知りたいこと、不安に思っていることをまず出してもらいます。それにひとつひとつ丁寧に答えていくことから、私の話し合いはすすんでいきます。
 当然と言っていいのか、「治す方法はあるのか?」の質問がだされます。そこで、8月に新しいく出る吃音のワークブックを使って、どんな治療法がこれまで考えられてきたか整理していきました。
 これまで考えられてきた、吃音治療法をできるだけ紹介することは、「治りますか?}の質問にはとても有効です。これでもかこれでもかというくらい、治療法を紹介します。そして、残念ながら、これらの方法は役に立たなかったと説明すると、ただ単に、確実な治療法がないと言うのとは、ずいぶんとちがうだろうと思います。
 疑問に思っていること、知りたいことを全て整理し、回答した上で次のステップに進んでいきますが、今回、新しく参加した人の中に、やはり治してあげたたいとの思いを強くもつ人がいただめに、丁寧にすすめていくことにしました。

 
 なぜ、治してあげたいのかと、親の子どもを治してあげたい願いの奥にある、気持ちや考えに焦点をあてていきます。このときも、新しい吃音ワークブックがとても役に立ちました。「親のニーズ」の演習です。
 どうして治してあげたいと思うのかの項目に、◎ ○ ×と印をつけてもらい。とてもそう思うの◎がついて項目について検討していきました。

 子どもが笑われたり、からかわれるとかわいそうだから。
 コミュニケーションの力が育って欲しいから


 この二つについて、親として何が出来るかを話し合いました。論理療法について説明し、その演習で「からかい」などの対処法を考えました。
 コミュニケーションの力を育てるに、親として何ができるか、私がいつも話す、コミュニケーションの5つの要素について、詳しく話しました。

 その中で、傾聴することの話で時間切れになりましたが、次回に、質問の上手な親になるのはの実習をすることにしました。
 
 この程度の説明では何のことかさっぱり分からないでしょうが、島根の実行委員会が親の学習会のまとめをしてくれると思いますので、それがきたら、詳しく説明ができると思います。

 明日から、北海道の浦河に行きます。精神障害者の作業所「べてる家」の年に一度のべてるまつりです。
 
 一度は行きたいと思っていましたので、とても楽しみにしています。
 その報告は、またしたいと思います。
 という訳で、月曜日の夜遅くまで大阪にはかえりません。
 べてるの報告お楽しみに。
                   2010年6月23日日
                 
                 日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 

第12回 島根スタタリングフォーラム


   
   ほっとする、島根の人達

 
 210年6月12日・13日
 第12回島根スタタリングフォーラムに行ってきました。
 私は12回全てに参加しています。こんなに回を重ねるとは考えもしませんでした。
 1999年6月、第1回とすることもなく、島根県の親の会の30周年の記念事業として、吃る子どものキャンプが行われました。誰も継続して行われるとは思わなかったことでしょう。私は、講演と親のための学習会の担当として呼ばれました。90名ほどが参加し、とても有意義な集まりでした。キャンプが終わって、実行委員会の人達と喫茶店でほっとして話し合っていたときに、このまま、これきりというのは、もったいないという話になり、来年もやろうとすぐに話がまとまり、それが、12回も続いたのです。すごいことだと思います。
 島根には、熱い思いをもつ、私によく似た「あほ」な人がいます。その人達が続け、その輪の中に、同じように「あほ」な人達が集まり、一年一年と続いているのです。私はこの「あほ」な人達が大好きです。このせちがらい世の中で、この空間は、別世界です。損得や打算では決して動かない、だけど、子ども達のためには、一所懸命になれる人達がいます。島根県の人達は、私を信頼し、毎年毎年私を呼び続けてくれるのです。この人達に会うと、私はとても元気になります。
 12回ですから、島根のことばの教室の担当者の多くは知り合いです。また、複数回参加している、お父さんやお母さんがいるので、その人達と出会うと、ふるさとに帰ったような、安心感がわいてくるのです。本当にありがたい人たちです。

 今年は、昨年よりも、新しい親子、新しいことばの教室の教師が参加していました。新しい出会いがありました。
 フォーラムの始まりに、親、子ども、スタッフの全員の前で、私が30分ほど話すことが最近の恒例になっています。これまでに、クロアチアでの世界大会の報告、そして、吃る有名人の話をしたようです。何を話したかすぐ忘れてしまう私は、これまで話したことをスタッフに聞いて、ダブらないように話さなくてはなりません。とっさに、今仕上げている吃音ワークブックに書いたことを話し始めました。
 自己概念の大切さを伝えるため、ライフスタイルは自分で決めたことだから、自分で変えようと決めさえすれば変えることが出来ると、私の人生を3期に分けて説明しました。

  ゝ匹蟷呂瓩討ら小学2年生の秋まで
 ◆‐学2年生の秋から21歳まで
  21歳の夏から現在

 この3期は、とてもクリアーに分かれます。
 小学2年の秋に学芸会でセリフのある役を外されたことで、吃音に強い劣等感をもって、「吃りたくないから、話すことから逃げよう」というライフスタイルを自ら作り、吃音を言い訳にして、人生の課題からことごとく逃げました。
 そして、では、治すことを諦めて「話すことから逃げないでいこう」と、ライフスタイルを変えました。´↓と、吃音の悩みや影響は違うのですが、吃音の症状は全く関与していません。どもりに対する受けとめ方が変わったのです。
 そこで、子ども達に、それぞれの時期にどんな出来事があったと想像するか、尋ねました。もちろん答えられない子はいましたが、答えてくれた小学生だったか、中学生がいました。私の本をよく読んでいた子どもでした。うれしいです。

 島根のこのキャンプに参加した保護者や子どもは、ほとんどの人が私の本を買ってくれて読んでいてくれるのですね。

 こうして、12回島根スタタリングフォーラムがスタートしました。
 
 2010年6月22日 

               日本吃音臨床研究会 伊藤伸二

























ご心配おかけしました。

 
 ブログをお読み下さっている皆様

 ドメインの3年契約が切れているのに気づかず、請求があったはずなのに、送金できずにいました。大量のメールの中にうずもれて、うっかりしていました。

 それで、皆様には、ブログを見ていただくことができなくなっていました。申し訳ありません。

 東京のワークショップの案内が最後になっていましたが、そのワークショップも終わり、昨日の夜遅く東京から帰ってきました。
 最後のブログ更新以降も、いろんなことがありました。しかし、新しい本が、最終段階に入っていくつかの不都合があり、手直しなどで、時間に追われて、このようなことになってしまいました。
 これまでのことを含めて、書いていきますので、今後ともどうかよろしくお願いします。
 とりあえずは、再開のお知らせとお詫びです。
        
                   2010/06/01
                  
                      日本吃音臨床研究会 伊藤伸二
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