語っても語っても尽きることない吃音の話

 1月12・13・14日と、東京でした。
 12日と13日は、吃音プロジェクトという、ことばの教室の仲間たちとの合宿でした。
 14日は、7回目となる東京での伊藤伸二・吃音ワークショップがありました。
 集まった仲間は、鹿児島、大阪、千葉、神奈川、栃木、愛知、東京からでした。
合宿 合宿は、12日の午後1時から夜まで。近況報告に始まり、金子書房から出版した『どもる子どもとの対話〜ナラティヴ・アプローチがひきだす物語る力』作成中の話やその後の反応、夏、三重県で行われる全難言大会の話など、尽きることなくしゃべりました。
祝賀会 そして、夜は、出版記念の祝賀会を行いました。2時間半、たくさん話し、たくさん食べ、たくさん飲みました。いつも話題は決まって、吃音のこと、吃音にまつわるいろいろなことです。まあよくここまでしゃべることがあるなと感心するくらい、話は尽きません。ひとりで考えていたのでは思いつかないようなアイデアが次々と浮かび、新しい課題が見えてきます。みんな教員として忙しい毎日なのに、それにプラスされる忙しさをまるで楽しんでいるかのような仲間たちです。こうして、今までも、『どもる君へいま伝えたいこと』や『吃音ワークブック』『学習・どもりカルタ』、そして今回の『どもる子どもとの対話』などが、この仲間たちと生まれました。

 13日は、朝9時から夜9時まで、今夏の第9回吃音講習会の話が中心でした。
 せっかく東京に来ているのに、東京らしいところには足を踏み入れることなく、合宿の会場付近にしか行っていないとぼやきながら、みんな楽しそうです。

東京ワークショップ 14日は、朝10時から、第7回伊藤伸二・吃音ワークショップin東京です。ホームページの案内を見た人、こくちーずの案内を見た人、学校の先生から紹介された中学生の親子、吃音にはまったく関係ないのに、自分の生きづらさのために読んだ、僕と石隈利紀さんとで書いた『やわらかに生きる−論理療法と吃音に学ぶ』(金子書房)を読んでつながった人など、15名の参加でした。思いもかけない話が飛び出してきて、このワークショップに参加している人たちでつくる場の力を感じました。詳しくは、また紹介したいと思います。真剣な仲間だからこそ出てくる話ばかりでした。
 参加した仲間2人が、後日送ってくれた感想を一部紹介します。


 〇合宿が終わりました。あっという間の3日間でした。今年のプロジェクトの活動についていろいろと考えたのですが、3日間、しゃべりまくってもまだまだ足りない感じでした。
本当によくしゃべる!でも、そのしゃべりからどんどんアイディアが浮かんでくる感覚は、とても楽しくて、おもしろいです。
 1日目の夜は、本の出版記念のお祝い会をしました。一人一人が本への思いを語りました。対話をすることの意味や大切さがさらに深まりました。講習会でも、対話をキーワードにして進めていきたいと思います。
 皆さんと出会い、プロジェクトに入れていただいたことから私の人生は変わりました。しなやかな考え方やへこたれない前向きさが私の日常にも生かせるようになりました。
これからも、楽しくプロジェクトのイベントに参加し、がんばっていきたいと思います。


 〇吃プロの合宿と相談会、本当にあっという間に終わってしまいました。
 あれから一週間…何とか毎日の仕事はしていましたが、ちょっと気の抜けた状態でした。
 金曜日、職場の男の先生の新年会がありました。
 話の分かる先生もいるので、決して全部の時間がつまらないわけではないけれど、ほんとはもっと違う話ができれば…と、一週間前と比べてしまいます。
 合宿では、講習会のこと、全難言の発表のこと、本のこと、とにかくいろいろ話がでました。(ご飯食べてる時も、お酒飲んでる時も、とにかくずうーっと話しっぱなしでした)
 東京ワークショップでは、中学生も含めて参加者の真剣な語りを伊藤さんがどんなふうに聞いて、そして語りかけていくのか。対話の大切さを改めて確かめるとともに、自分にとっては、とにかく刺激いっぱいの時間でした。場の力も感じることができました。
 先週は、「対話」に興味をもってくれた、発音が課題で来ている子の保護者ととなりの教室の先生が本を紹介すると「アマゾンのレビューを見て、涙が出てきた。是非、買いたい」となったどもる子の保護者が『どもる子どもとの対話』を買ってくれました。とにかく地道に紹介していこう…そう思っています。

 いい仲間とのいい時間、みんな元気になって、それぞれの地に帰ったようです。

 僕も、東京に行く前は風邪気味だったのに、元気になって帰ってきました。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2019/1/22