第2回ちば吃音親子キャンプ4 ふりかえり

 最後のプログラムは、全員で大きな輪になり、ふりかえりの時間です。
ちばキャン ふりかえり全体 ひとりずつが感想を言う前に、午前中に書いた作文が披露されました。本人の了解を得て、みんなの前で、渡邉さんが読んでくれました。
 きょうだいとして参加している弟が、兄の吃音についてよく知っていて、よく考えていてくれることが伝わってきました。兄が以前描いた吃音キャラクターをその場で描いてくれたことにもびっくりしました。「そのままでいいよ」という弟のことば、きっと兄に伝わったことでしょう。
 1日目の夜の当事者研究の時間のことを書いている子も多かったです。「やってみればいいじゃん」というタイトルに、その時間が印象的だったことがよく分かりました。そして、それは、どもらない、スタッフの子どもにも影響を与えたようです。自分も応援団長をしたかったけど、やめたことを正直に書いて、次は挑戦してみようと結ばれていました。あの時間がいい刺激になったのかもしれません。いろいろな立場の子が、それぞれの思いをもちながら参加していることの意味を思いました。

 ひとりひとりのふりかえり、簡単に紹介しましょう。
ちばキャン ふりかえり伸二ちばキャン ふりかえり渡邉








・真似してくる子とどうつきあうかが分かってよかった。寝るときも、お風呂に入るのも楽しかった。
・前回知り合った子に会えたし、また新しい友だちができてよかった。
・初めてなのでちょっと心配したけど、友だちができてよかった。
・保護者どうし、夜、話して、みんな同じように悩んでいたのだと分かって、ほっとした。
・話し合いのテーマがおもしろかった。
・自分が担当している子を絶対連れてこなきゃと思った。みんなが、どもりと向き合えていることが分かって、すごいと思った。
・自分の子どもの頃はどうだったのかと考えるいい機会になった。ことばの教室に通っていたが、どもっていても、なんとかやっていけると思わせてくれたから、とてもいい先生だったと思う。
・話し合いのとき、応援団長をみんながやってくれておもしろかった。
・いい時間だった。正直に話す子どもたちを見て、大人である自分は今まで笑ってごまかして生きてきたなあと思った。
・どもることについて、一泊二日集中して考えることができてよかった。
・家庭の中に、子どもの安心安全な空間を作っていきたい。
・学校は、初めに目標やスローガンがあって、それを目指してみんなでがんばっていくけれど、ここのキャンプは、みんなで活動を続けていく中で、それぞれが気づいていくんだなと思った。
・私の子どもは、前回は、相手とどう対応するかを考えていた。今回は自分の内面について考えていた。成長したなと思った。
・子どもの力は大きいと思った。
・まだまだ話し足りないくらいだった。吃音は、それほど深いテーマなんだと思う。

 ひとりひとりの感想を聞きながら、今回もまたいいキャンプだったなあと思いました。「2人集まればグループだよ」と、大阪セルフヘルプ支援センターで話していたことを思い出します。これだけたくさんの仲間がいることを知った子どもたちはきっと大丈夫。仲間がいるから乗り越えられる、そんな思いを実感した千葉での吃音親子キャンプでした。
 本来の仕事を抱えながら、キャンプの準備をし、当日動いてくれたスタッフの皆さん、ありがとうございました。お疲れ様でした。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2018/10/18