第2回ちば吃音親子キャンプ ひとりで吃音と向き合う作文の時間

 子どもたちの当事者研究、できないことはないと思っていましたが、やってみて、手応えを感じました。滋賀県での吃音親子サマーキャンプの話し合いで行ってきたことは、当事者研究そのものでした。複数回参加している子どもたちがいるからできるのではなく、初めて参加する子どもたちばかりでも、それは成り立つことが証明されたと思います。ちばキャンプの目玉は、当事者研究にしようかなと、スタッフの渡邉美穂さんが言っていました。充分にできそうと思いました。

 夜は、スタッフ会議です。子どもたちと保護者は、入浴、そして就寝と続くのですが、そんなに簡単に寝るはずはなく、非日常の夜を楽しんでいたようです。日帰りのキャンプと違い、一晩共に過ごすことの大きな意味があると思います。どんなことがあったとしても、また、何もなかったとしても、きっと代えがたい一夜になったことでしょう。
ちばキャン 旗

ちばキャン 作文
 翌朝、いい天気でした。ちばキャンプの旗を揚げ、ラジオ体操をし、2日目のスタートです。

 まずは、全員で作文を書きました。どもる子どもは自分のどもる体験を、保護者は子どもの体験とそのときの自分の気持ちを、スタッフは担当している子どものことを、そして、きょうだいやスタッフの子どもたちは、直接吃音とは関係ないのだけれど、もし書けるようなら吃音のことを、と初めにお願いして、スタートしました。
 滋賀県でのキャンプでも、作文の時間があります。話し合いは、みんなでどもりのことを考える時間、作文はひとりでどもりと向き合う時間です。作文の後に、もう一度、みんなで話し合う時間を設定しています。このサンドイッチの組み合わせが、絶妙です。
 書いてきた作文をその場で読み、もう少し詳しくとお願いして、もう一度席に戻り、書き足してもらったり、内容にふさわしいタイトルを考えてもらったり、その場で説明してもらって話し込んでしまったり、10時までたっぷり作文の時間を過ごしました。
 その後は、子どもと保護者に別れて話し合いです。
 たくさん話し合っているのに、まだ時間が足りないくらい白熱していました。

 日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2018/10/16