カモの大集団、夜のミーティング

 僕のマンションのすぐそばに、大阪府立寝屋川公園があります。陸上競技場や野球場、テニスコート、芝生広場など、かなりの広さです。そして、よりマンション寄りに、寝屋川南公園という公園ができました。ここは、広い芝生の公園で、小さい子ども向けの遊具がひとつふたつぽつんとあるだけの、シンプルな公園です。自転車やジョギングをする人のために、コンクリートの道がついています。朝、夕方は、歩いたり、ジョギングしたりする人の姿が多く見られます。
 
 僕は、食後に、その公園でジョギングをしています。スロージョギングで、大体40分から60分くらい走ります。走ると、血糖値が下がるので、ほぼ毎日欠かさず走っています。公園は、野鳥の天国です。名前は知らないのですが、たくさんの種類の野鳥が飛んできて、いろいろな鳴き声で楽しませてくれます。
 昨年2月の夜、いつものように、芝生のそばのコンクリートの道を走っていると、芝生の上になにやらうごめくものがあります。何だろうと思って、そうっと芝生の中に入ってみると、カモの大群でした。200羽か300羽いたでしょうか。その数の多さに圧倒されました。その日だけなのか、それまでもいたけれど気づかなかっただけなのか、それは分かりませんが。
 今年の冬、カモの姿が少しずつ見られるようになりました。昼間、公園の中を流れる打上川にいるカモを数えると、15羽くらいです。夜は、どうだろうかと楽しみになってきました。
 
 夜、芝生公園にさしかかると、カモの鳴き声が聞こえてきます。いる、いると思うと、うれしくなってきます。ジョギングの疲れも吹き飛ぶようです。
そうっと近づいていくと、さりげなく、離れていきます。みんな一斉に、しっぽを振りながら動き出すます。コンクリートの道を横断しているのを見たこともあります。人が近づくと、横断をやめ、人が通り終わるのを待ちます。以前、皇居の近くでカルガモの親子が道を横断する姿がニュースになったことがありましたが、まさにその図です。いつだったか、今夜はいないなあと思って、芝生公園を出ようとしたら、高い声で鳴きます。まるで、「ここにいるよ」と言わんばかりに。
 
 そして、先日、カメラを持って出ました。デジカメで挑戦したことはありますが、暗いし、遠くからの撮影なので、うまくとれません。できあがったきた映像は、真っ暗。そこで、2月21日は、一眼レフのカメラ持参で外にでました。そして撮ったのか、次の写真です。
 真っ暗ですが、カモの姿、見えますでしょうか。
 圧巻ですよ。それだけで、しんどい思いをして、ジョギングをしている甲斐があるというものです。どこから集まってくるのだろう、この場所で集まるということをどうして知らせるのだろう、何を話し合っているのだろう、謎は深まるばかりです。
 
 僕たちは、セルフヘルプグループに集い、救われました。きっと、カモたちも、と思いたいです。

日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2018/02/25



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