迎 春
                           2018年 初春

 昨年は、渋谷で、私へのインタビューも出てくる、アメリカ青年制作の吃音ドキュメンタリー映画の上映とトークライブで幕を開けました。スキャットマン・ジョンの軽快な音楽のオープニング、その後のトークと、楽しく、豊かないい時間を過ごしました。

 「吃音の夏」は、沖縄の第2回目のキャンプから始まり、難聴・言語障害教育・鹿児島県大会、
山形県大会、大阪での全国難聴・言語障害教育全国大会でのコーディネーター、
第6回吃音講習会、第28回吃音親子サマーキャンプへと続きました。

 「吃音の秋」は、静岡、岡山、島根、群馬の吃音キャンプ。
 ナラティヴアプローチ、レジリエンス、オープンダイアローグ、ポジティブ心理学、ネガティブ・ケイパビリティなどをもとにした話は、吃音の広く、奥深い世界へと広がりました。
また、沖縄での「幼児吃音」の講演会では、幼児期から学童期へ続く、子どもへの取り組みをまとめることができました。
 「吃音を生きる」は、極めて少数派ですが、吃音の取り組みでは本流だとの確信は揺らぐことはありません。したい仕事、なすべき仕事があり、大勢の仲間がいるということは、とても幸せなことだとしみじみと感じています。これまで以上に、どもる子どもの幸せにつながる支援を考え、がんばろうと決意を新たにしています。
 今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。
〒572-0850 大阪府寝屋川市打上高塚町1-2-1526
         TEL/FAX 072-820-8244
         伊藤 伸二
    日本吃音臨床研究会 http://kituonkenkyu.org
        伊藤伸二のブログ http://kituonkokufuku.com/


 新しい年を迎えました。昨年はブログを読んでいただきありがとうございます。コンスタントにはなかなか更新できませんが、なんとか発信していきたいと思います。今年もよろしくおつきあい下さい。
 また、吃音は「治す・改善する」が大きな流れになりつつある今、「吃音を認めて、吃音とともに豊かに生きる」の主張は残念ながら、少数派です。少数派ですが、吃音としては本流だと、僕や僕たちの仲間は確信しています。いろんな活動を通して学んだこと、考えたことをできるだけことばにしていこうと思います。
 吃音について関心のある人に、このブログや日本吃音臨床研究会のホームページを、フェイスブックやツイッターなどでご紹介いただけると、大変ありがたいです。

 さて、僕は、新年を、島根県の玉造温泉の健康増進ホーム玉造で迎えました。ここは、宿泊者のほとんどが70歳以上で、長期湯治の施設です。旅館やホテルとは違って食事は1600キロカロリーで制限されているため、糖尿病の僕にはぴったりの場所です。ゆったりと過ごせるので、2017年を振り返り、新しい年を考えるのにふさわしい地で、年末年始を過ごしています。
 何日か前の天気予報では、元旦は雪でしたが、雪のちらつく様子もなく、曇り空ながら穏やかな新春です。山陰特有のどんより厚い雲に覆われてはいますが、時折、日も指しています。健康増進ホーム玉造の近くの日帰り温泉の朝風呂に行き、だんだん明るくなっていく空を見ながら、熱い湯の中で、いろいろと考えていました。

 今、ブログで、吃音の秋を振り返って書いています。2017年の1年間の中でも、ずいぶんと変化をしてきているのが分かります。どう治すかではなく、どう生きるかだと転換した21歳から52年、吃音一筋で生きてきました。どもりがどもりとしてそのまま認められる社会の実現、その道は遠くとも行かねばならないと、「吃音者宣言」のあとがきに書いたそのままの思いを、今、改めてかみしめています。

 できることは限られていると思いますが、少しでも、できることをしていきます。どんな小さな集まりでも、僕の話を聞きたいとおっしゃって下されば出かけるつもりです。どもる子ども、保護者、ことばの教室の担当者や言語聴覚士などの臨床家、どもる当事者など、多くの方との対話の旅を続けたいと願っています。
 今年もよろしくお願いします。

日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2018/01/01