吃音相談会のお誘い

 毎年、この時期に、横浜で吃音相談会・講演会を行ってきました。企画してくれているのは、僕が大阪教育大学の教員をしていた時、僕の研究室で助手をしていてくれた清水俊子さんです。清水さんは、その後、豊中市の教育センター・ことばの教室に勤めていたのですが、結婚を機に神奈川県に移り、現在もスクールカウンセラーとして活躍しています。ずっとつきあいは続いていていて、15年前から、この吃音相談会・講演会を企画してくれています。初めてであったときから数えると、長いつきあいの、信頼できる仲間の一人です。

 横浜での相談会のこれまでの14年間には、いろいろな人との出会いがありました。横浜で出会ったどもる子どもが滋賀県の吃音親子サマーキャンプに参加したこともありました。ことばの教室の担当者が、自分の勤めている市の研修会に僕を講師として呼んでくれたこともありました。

 世界で活躍する音楽家
 そして、忘れられないのは、両親の背中に隠れるようにしていたひとりのどもる大学生1年生のことです。横浜での出会いから、彼は、僕たちが開催した吃音ショートコースに参加しました。その年のテーマは、サイコドラマでした。よくどもる彼は、自分の課題を差し出し、講師の増野肇さんとともに、曼荼羅を経験しました。
 その様子は、その年の年報(サイコドラマのすすめ 増野肇ワークショップ)に詳しく掲載しています。また、ヴァイオリンを学んでいた彼は、大変な努力をして、ウィーン国立音楽大学に留学し、今はウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団の団員です。今年の1月、「ニューイヤー・コンサート2016」の日本公演で来日したのですが、東京での公演は、東京ワークシヨツプと日程が重なり、会うことはできませんでした。
 世界に羽ばたき、自分の夢を実現させて活躍する姿を思うたびに、横浜相談会の出会いを思い出します。
 このことについては、日本吃音臨床研究会のニュースレター「スタタリング・ナウ」245号(2015.1.20)に母親の手記という形で載せています。

 ひとつの出会いが、その人の人生を変えるきっかけになることがあります。僕自身も、たくさんの出会いで生かされてきました。きっと今回も、いい出会いがあるでしょう。
 ご都合がつきましたら、ぜひ、ご参加下さい。

 どもる子どもの親と臨床家のための吃音相談会( in 横浜 )のご案内


 吃音とともに豊かに生きていくことをテーマに、参加者とともに作り上げていく相談会として続けてきたこの会も、横浜での開催は今年で15回目となりました。子どもの成長に関わる様々な課題と同様に、吃音の課題も、幼児期、学童期、思春期と進むにつれて変化します。子どもの吃音とどう向き合い、子どもにどのように接すればよいのか、適切な情報が少ない中で、悩んでいる親や臨床家は少なくありません。日頃、子どもの吃音について悩んだり困ったり、疑問に思ったりしていることなどを持ち寄って、話し合いましょう。 
 当日は「吃音親子サマーキャンプ」を27年間続けて開催し、どもる子どもとその保護者の方々と直接関わってきた講師とともに、吃音について学び、話し合います。どうぞお気軽にご参加ください。お待ちしています。
(企画:清水俊子)

日時:2016年12月3日 (土) pm. 1:15 〜 4:30 ( 受付 1:00より )
会場:一般財団法人 横浜市教育会館 1階第2研修室
〒220-0044 横浜市西区紅葉ヶ丘53番地
TEL 045-231-0960 (車でのご来場はご遠慮ください)

交通:JR根岸線・横浜市営地下鉄「桜木町駅」より徒歩10分
   京浜急行線「日ノ出町駅」より徒歩10分

対象:どもる子どもをもつ親、どもる子どもに関わる人、共に考える臨床家、吃音に関心のある人 (子どもの参加は原則、ご遠慮いただいていますが、事情のある方はご相談ください。)

参加費:1500円 (資料代)
講師:伊藤伸二(日本吃音臨床研究会代表、元大阪教育大学講師)
スタッフ:溝口稚佳子(元公立小学校教諭、支援学級担任)
     清水俊子(学校心理士、臨床発達心理士)
申し込み:〇疚勝↓⊇蚕蝓↓E渡叩↓い子様の年齢、 ズい辰討い襪海箸篩蠱未靴燭い海函△鮟颪い堂宍にお申し込みください。参加確認証と会場案内図をお送りします。
   ※はがき送付先:〒243-0122 厚木市森の里4−18−2  清水俊子宛
   ※メール送付先:y-shimizu@ai.ayu.ne.jp
   ※TEL/FAX申し込み及び問合せ先:清水俊子(TEL・FAX 046-250-4356)
   ※電話でお問い合わせの際は、留守電に連絡先の電話番号を入れてください。後程お電話します。
締め切り:11月30日(水)
✻当日、会場でも受け付けております。参考図書も当日紹介させて頂きます。


日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2016/11/23