僕はこれまで15冊の本を書いてきました。今回、向谷地生良さんとの出会いで、これまでのことが整理され、新たな展望が開けました。僕の本の中でおすすめの本です。ぜひお読みください。


『吃音の当事者研究 どもる人たちが「べてるの家」と出会った』
  金子書房 2013年9月30日   定価2000円+税

  目次

「吃音の当事者研究」に寄せて 斉藤道雄

まえがき−吃音という可能性  向谷地生良

機々岷蕁‥事者研究と私   向谷地生良 

はじめに−「治さない」というキーワード

1 精神医療の世界で起こっていること
 「吃音」の議論の流れは変わる
 福祉の中での対立
 「保護・管理」から「治療」へ
 1970年代、エンパワメントの潮流
 私が直面したテーマとメンバーとの共同生活
 認知行動療法と協同性
 1980年代、薬物療法への傾倒
 「リカバリー」の時代へ

2 浦河で、べてるで、行われていること
 〈非〉援助の援助=助けないという助け方
 当事者研究とは−自分自身でともに
 リハビリテーション現象学
 二百年研究してもわからない
 専門家と当事者の関係の変化
 「証」としての当事者研究
 当事者研究の実際−統合失調症の影響で顔面へのバッティングに苦労した宮西勝子さんの当事者研究
 自由さと自在さがおもしろいところ

3 当事者がもつ力
 精神科医も追い詰められている
 相談するソーシャルワーカー
 ともに無力になる
 そんなに幸せにならないから大丈夫
 効果があるから広まる
 陰の情報は一切伝わってこない
 当事者が語ることの重み
 解消というかたちでの、生きやすさのための手立て
 悩むではなくテーマをもっている

供々峙繊Ρ藹"当事者研究の実際   向谷地生良

1 講義−当事者研究について
 当事者研究の先行研究
 「幻聴さんエデュケーションの研究」−どんなときにどんな幻聴さんがくるか
 「部屋がどんどん狭くなる」
 当事者研究の発想・展開例

2 演習−グループによる当事者研究
 土井香緒里さん当事者研究−「土井式緊張ダイエット法」
 横田洋子さん当事者研究−「人と比べるモード」の研究
 黒崎明志さん当事者研究−「どもれない、どもりの研究」
 グループでの当事者研究の振り返り

3 質問
 当事者研究の誕生
 自分自身でともに
 受容的な傾聴から、対話的な傾聴へ
 場をダイナミックにつくっていく聴き方
 自己と過去の経験に学ぶ

掘‖价漫‥事者研究を吃音に生かす   向谷地生良・伊藤伸二

 はじめに

1 伊藤伸二の当事者研究
 なぜ、吃音に悩み始めたか
 悩みの悪循環
 なぜ治したかったのか
 逃げの人生のはじまり

2 吃音の悩みから解放される道筋
 どもる仲間と出会う
 必死の治す努力の結果、どもりは治らなかった
 なぜ、吃音を治すことをあきらめられたか
 どもりながら社会に出て行く

3 どもる人のセルフヘルプグループ言友会の設立
 「吃音を治す」から、「吃音とつきあう」へ
 当事者研究の芽生え 
 吃音を治す努力の否定の提起
 全国吃音巡回相談会
 どもる青年との出会い
 吃音者宣言から第一回吃音問題研究国際大会

4 対談
 アメリカ言語病理学との違い
 弱さについて
 対等性について

検ゝ媛擦療事者研究−吃音が治る、治せるを、あきらめる生き方 伊藤伸二

 はじめに−今、選択する時

1 世界の吃音治療の現状

 【対談】カナダ・北米の吃音治療の現状について
 統合的アプローチ

2 吃音の定義から始める吃音の取り組みの再構築

 常識に挑戦する
 吃音の常識を変える
 定義
 吃音が治ること、治すことのあきらめのすすめ
 吃音放置のすすめ
 治らないものと考える
 吃音とつきあうためのプログラム

3 映画『英国王のスピーチ』の当事者研究

 あとがき   伊藤伸二

日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2016年10月17日