13回当事者研究全国交流集会に参加した二人から報告がきました。映像でみることができると知らせてくれました。興味のある方、見てみてください。

 
藤岡です。発表について報告します。

 いつもの調子でどもり時間が足りなくなって話ししながら色々カットしましたが「これだけは伝えたい」ということは伝えられたのでよかったです。2番目の発表だったので、早くに発表が終わり、あとは心おきなく他の人の発表を楽しめました。
 私の発表でのフロアからの質疑応答で、質問してくださった植山さんとは吃音ショートコースでお会いしていたのに、お顔も名前も覚えていなかったので、質問の最初にドキッとしましたが、次の瞬間、伊藤さんと交流があったことを思い出し、ちょっと安心しました。その後、ポスター展示のホールで植山さんとバッタリ会った時に「今日来てみたら吃音の発表があると知ってびっくりしました。思いがけず発表が聞けてうれしかったです」と言ってくださいました。
 昨日の私の発表を聞いて、たくさんの人が声をかけてくれました。中でも、医学書院の白石さんが興味を持って声をかけてくださったこと、どもりで悩んでいる山口の男性、患者さんがどもりで彼にどう接していいか悩んでいるという精神科医の二人とは時間を少し長い時間話しました。

 伊藤さんの吃音者宣言を読んで感銘を受け他の方にも勧めている。視覚障害の方の本を作っていて「ことばの言い換えをしている時の時間の流れ」に興味を持っているというお話でした。
 精神科医は「彼は、工場勤務でどもるからいろんな工場関係の資格を取って頑張ろうとしているが、電話で数字や名前が言えずに上司に怒られて悩んでおり、せっかく資格もあるのにライン作業で働こうとしていてもったいない。彼がしている言い換えは、私は工夫だと思って応援しているけど、彼にとってはそういう言葉もつらいようで、何と言えばいいのかわからない。症状か、気持ちか、どこからアプローチしたらいいか…」という話でした。
 言葉の言い換えも教室ではサバイバルスキルの一つ、治らない事実を認めること、ことばの教室の教師や言語聴覚士も同じように吃音の子どもや大人と出会って対応がわからず私たちとつながって一緒に活動していることなど伝えました。どもりに悩んでいるという、山口の彼が「その彼にYouTubeの映像を見せたら?」と言ってくれ、映像があるって何て便利なんだ!と思いました。精神科医の方は私たちのホームページもよく見てくれていたようです。

 昨日の発表で「昔は吃音を否定してどもれなかったけど、今はどもりとともに楽しく生きている」というキーワードがよかったようです。「どもらないように隠すって具体的にどういうこと?」という質問もいくつかありました。
 映像と「吃音の当事者研究−どもる人たちが「べてる」と出会った」(金子書房)の本の紹介ができたこともよかったです。昨日は、「吃音の当事者研究」の本は会場での販売がなかったのに、私が「販売してます」と言ってしまったので、後から「買いたいんですが、どなたに言えばいいですか?」と聞いてくださった人がいました。
 パワーポイントのスライドと私が資料に入れた紹介だけより、伊藤さんが金曜日に持ってきてくださった紹介ページを資料に入れることができたのは、すごくよかったと思います。昨日の大会の映像が見られるようです。
https://www.facebook.com/cocoronotobiranet/
 

 西田です。
 10月9日日曜日、阪大構内の大阪大学会館で開催された「第13回当事者研究全国交流大会」に、藤岡さん、東野さん、坂本さん、阪大生の佐々木大輔さんと若井さん、西田の6人で参加して来ました。大阪吃音教室は、口頭発表とポスター発表で参加したのですが、どちらも藤岡さんの力作で、井上詠治さんの強力な協力の賜物でもあります。

この大会の様子は、下記のフェイスブックで映像が公開されています。
(フェイスブックのアカウントを持っていなくても視聴できます。)

・Facebook「こころのとびら.」公式ページ
https://www.facebook.com/cocoronotobiranet/

・同上「第13回 当事者研究全国交流集会」映像ページ
https://www.facebook.com/cocoronotobiranet/videos/827499960724199/

・「オープニング」
※1時間以上と、ものすごく長いです。途中から向谷地生良さんが登場し、べてる流SSTのライブが行われます。そういうことに関心の高い人には、お奨めデス。

・「発表(午前の部)」
※藤岡千恵さんの発表「吃音の当事者研究」は、午前の部の2番目、06:30付近から24:00付近です。
※同4番目の中村創(なかむら はじめ)さんという男性精神科看護師の発表「詰所アレルギーの研究」は、なかなか面白いものでした。支援職に就いている人の多いOSPMLメンバーの参考になるかと。38:30付近から58:00付近です。

・「トークイベント」
※昼休みに設けられた座談会。向谷地生良さんと医学書院の白石正明さんの対談を、阪大人間科学研究科教授の村上靖彦さんが進行。約40分。

・「エンディング」
※これも1時間。べてるファンには面白い。

メイン会場となった大阪大学会館講堂は、長時間座っていても足や腰が痛くなりにくい、設備も雰囲気もなかなか良い会場でした。その階下の「アセンブリーホール」という名の小ホールに各団体のポスター発表が約20貼り出されていたのですが、「吃音の当事者研究」は入口近くの結構いい場所を占めていました。多分、運営側の配慮によるものだと思います。
このホールはイベントのサブ会場も兼ねていて、昼休みにはおなじみ「当事者研究すごろく」など、いくつかの小イベントが行われていました。

岡山言友会の植山文雄さんが来場されていて、藤岡さんの発表後の質疑応答で、発表の補足を促すような質問をして下さいました。
参加者には向谷地さんの息子さんの宣明(のりあき)さん、應典院の秋田光軌(こうき)さん、釈徹宗さんらの姿もありました。

定員の450人は満席となったと聞いています。
大勢の人と居るのが苦手という参加者の多そうなイベントだけに、「ねころび&ひきこもり部屋」も用意されていました。
懇親会が終わったのは夜8時。
朝10時開始ですから、実に長丁場のイベントでした。
8時半に会場入りした藤岡さんと坂本さん、実にお疲れ様でした。


日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2016年10月14日