これまでの吃音講習会

第5回目となる今年の「親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会」の案内を昨日、このブログでしました。
詳しくは、下記の、吃音講習会のホームページをごらん下さい。


 これまでの講習会の報告、大会要項に載せた資料などご覧になれます。 講師の先生方からの貴重な提案や、ことばの教室の実践報告、どもる当事者の方の声など、参考になる資料が満載です。ぜひご覧ください。
どもる子どものレジリエンスを育てる
−親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会−
アドレス:http://www.kituonkosyukai.com/

 これまでの4回の吃音講習会の概要をお知らせします。どのような歩みを経て、訓戒の5回目にたどり着いたのか、その足跡を見ることができるでしょう。
各回のテーマ、講師、プログラム内容を紹介します。



 ◇第1回 親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会
期日:2012年8月4日(土)〜5日(日)
会場:千葉県教育会館 千葉市中央区中央4−13−10
テーマ:吃音否定から吃音肯定へ
 吃音の原因は解明できず、治療法はなく、治らない吃音が多い中で、「吃音否定」の前提が、「治さなければならない」と吃音の当事者や親を長年追い詰めてきました。吃音を否定することで、吃音を隠し、どもりたくないために、話すことから逃げ、対人関係に消極的になり、それが人生へも影響する人が少なくなかったのです。吃音に悩む人にとって、それは、深刻で大きな問題です。
 「吃音肯定」の臨床には、まず、これまでどもる子どもやどもる人に向けられてきた否定的なまなざしを、肯定的なものへと転換する必要があります。この新しい転換を推し進めるために、精神医療、福祉、心理臨床の分野で大きな注目を集め始めている、ナラティヴ・アプローチや当事者研究などの理論や手法を学んでいこうとしています。             (講習会案内より一部抜粋)

講師:浜田寿美男・奈良女子大学名誉教授
   牧野泰美・国立特別支援教育総合研究所総括研究員
   伊藤伸二・日本吃音臨床研究会会長
   
主な内容:
・基調提案   ナラティブ・アプローチ的吃音臨床の提案 伊藤伸二
・講演     ありのままを生きるというかたち―治すという発想を超えて― 浜田寿美男
・対談     治す文化に対抗する力 浜田寿美男・伊藤伸二 司会 牧野泰美
・話し合い   講習会の感想・疑問、そこから私たちに何ができるか考える(グループに分かれて)
・シンポジウム ことばの教室担当者や言語聴覚士による子どもたちへの取り組み
・実践講座   親の公開相談会を通して、親との関わりについて考える」
・ティーチイン 2日間をふりかえって(参加者全員で)


 ◇第2回 親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会
期日:2013年8月1日(木)〜2日(金)
会場:宝山ホール 鹿児島市山下町5−3
テーマ:子どもとともに、ことばを紡ぎ出す
    −当事者研究、ナラティヴ・アプローチ、レジリエンスの視点から−
 これまでの否定的な吃音観から、吃音を否定せず、吃音に悩むことで起こる課題に取り組む「吃音肯定」が前提の取り組みが求められています。それにはまず、これまでどもる子どもやどもる人に向けられてきた否定的なまなざしを、肯定的なものへと転換する必要があります。吃音にまつわるネガティヴな物語から、「どもっていても大丈夫」の吃音肯定の物語を、子どもだけでなく、どもる子どもに関わる人々と共有したいと思います。その上で、自分自身や学校生活の中で苦戦していることについて、当事者である子ども自身が自ら研究する当事者研究を、ことばの教室の担当者や言語聴覚士がサポートすることが、今後の取り組みの中心になるでしょう。    (講習会案内より一部抜粋)

講師:高松 里・九州大学留学生センター准教授
   牧野泰美・国立特別支援教育総合研究所総括研究員
   伊藤伸二・日本吃音臨床研究会会長

主な内容:
・基調提案   ,修譴召譴寮犬るかたち 牧野泰美
・基調提案◆  ,匹發觧劼匹發砲箸辰討療事者研究とレジリエンス 伊藤伸二
・記念講演    自分らしい臨床を行うための『当事者研究』入門
           〜自分の中にある宝物に気づくために〜    高松 里
・ワークショップ どもる子どもの当事者研究」 高松 里
・話し合い    子どもとの対話について(グループに分かれて)
・対談      当事者の語りの意味 高松 里・伊藤伸二
・みんなで語ろうティーチイン この講習会に関しての質疑応答とふりかえり


 ◇第3回 親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会
期日:2014年8月2日(土)〜3日(日)
会場:石川県文教会館 金沢市尾山町10−5
テーマ:ナラティブ・アプローチを教育へ
 「どもることで困ること、ある?」と子どもに尋ねても、「別に」のひと言で終わってしまうと、ことばの教室担当者や言語聴覚士、保護者から聞くことがあります。子どもたちひとりひとりの思いや考えは異なり、マニュアル的な対処はできませんが、子どもたちの語りを丁寧に聞き、こちらの思いや考えを丁寧に伝えていく中で、吃音の課題にどう向き合い、対処するかが明確になってきます。ナラティヴ・アプローチの考え方や技法は、吃音とともに生きる生活の中での体験を、一つの物語として理解します。子どもは物語の語り手、当事者・主人公であり、保護者や担当者はその子に関わる当事者となります。その時、唯一の正しい物語があるととらえるのではなく、お互いの語りを摺り合わせる中で、新しい物語を作り出していくことが大切だと考えています。  (講習会案内より抜粋)

講師:斎藤清二・富山大学保健管理センター長・教授
   牧野泰美・国立特別支援教育総合研究所総括研究員
   伊藤伸二・日本吃音臨床研究会会長

主な内容:
・基調提案   ,匹發蠅覆ら豊かに生きる物語 伊藤伸二
・講義     ^緡鼎砲けるナラティブ・アプローチ 斎藤清二
・講義◆    .淵薀謄ブ・アプローチによる発達障害大学生支援 斎藤清二
・面接の実際   斎藤清二・溝上茂樹
・対談      ナラティブ・アプローチの可能性 斎藤清二・伊藤伸二
・グループ討議
・基調提案◆  /佑筏媛擦隆愀言の構築とナラティブ・アプローチ 牧野泰美
・基調提案   吃音の現象学に向けて
           〜ナラティヴ・アプローチが開く、どもる人たちの世界〜 坂本英樹
・実践発表と討議 ことばの教室の実践、セルフヘルプグループの活動実践
・みんなで語ろうティーチイン この講習会に関しての質疑応答とふりかえり


 ◇第4回 親、教師、言語聴覚士のための吃音講習会
期日:2015年8月1日(土)〜2日(日)
会場:帝京平成大学 池袋キャンパス  
テーマ:どもる子どもが問題なのではなく、吃音を否定的にとらえることから起こる影響が問題だとして、子ども自らが主体となって生き抜く力が育つために、親・教師・言語聴覚士の役割を考える。どもる子どものレジリエンス(生き抜く力)を育てる。
講師:石隈利紀・筑波大学副学長(学校心理学)
   牧野泰美・国立特別支援教育総合研究所総括研究員
   伊藤伸二・日本吃音臨床研究会会長
主な内容
基調提案  ^貌伸二
講義 \亰利紀 子どものレジリエンスを育てる
講義 石隈利紀 子どものレジリエンスを育てる
対談 石隈利紀と伊藤伸二
グループ討議
基調提案◆ )厂鄲挌 レジリエンスと関係論
基調提案 桑田省吾 つながりのちから〜親子のつどいからみえること
実践発表と討議 幼児期の実践
実践発表と討議 学童期の実践
みんなで語ろう、ティーチイン


日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2016/05/29