4時間の長丁場、熱心に聞いて下さいました。

 沖縄の言語聴覚士のみなさんが、はたして吃音に関心をもって下さるのか。企画して下さった、平良さんとは、30人も集まってくれればありがたいと話していました。僕も、直前までその程度だと思っていたので、販売する書籍もその程度を見越して発送しました。ところが、直前になって70名は参加するだろうと伝えていただき、しまった、もっとたくさん書籍を送るべきだったと後悔しました。何冊程度送ればいいか、参加者の見込みを問い合わせすべきでした。うかつでしたが、30人もはていただければありがたいと、その程度だとしんじこんでいたのでした。

 ところが、言語聴覚士が50人程度、ことばの教室の教師と保護者で50人、その他、言語聴覚士養成校の学生を入れると、100名を超えていたそうです。本当にうれしいことでした。

 僕は、聞いて欲しいことがたくさんありますので、講演を依頼されると、出来るで毛長い時間をとお願いします。今回も9時30分開始なので、12時30分くらいまで話したいとお願いしていました。そのつもりだったのですが、案内のパンフレットには、終了が13時30分になっていました。僕のこれも確認しなかったミスですが、これは僕にとっては大変ありがたいことことでした。でも、ふつう、4時間も、13時30分と昼の時間を超してまではないでしょう。

 4時間なので、聞く方も大変です。そこで、講演の前にスケジュールを話し、3部構成にしました。

 1 講演
 僕が90分ほど吃音の治療の歴史や、僕の吃音の取り組みの歴史を紹介し、吃音を治す、軽減ではなく、吃音と共に豊かに生きる、理論と実際を、どもる子どもの作文などを紹介しながら話しました。
 2 質問に答える
 10分ほどの休憩をとり。その間に僕への質問を書いてもらいました。たくさんの質問が出ました。それを一枚一枚読み上げて、全てに僕なりの考えを話しました。バラエティーに飛んだ質問で、講演で抜け落ちたところを補うことができた、とてもありがたい時間でした。僕は質問が大好きです。質問に答える中で、考えを整理したり、新しいことを思いがけずに話せたり、とてもうれしいのです。結局全ての質問に答えることが出来ました。
 3 日本語のレッスン
 吃音を治す、軽減させるためではなく、誰もが取り組んだ方がいい「日本語のレッスン」の話と、実際に経験してもらいました。バリー・ギターなどの統合的アプローチ「ゆっくり、そっと、軟らかく」の言語指導は、英語でどもる人のためのものです。英語と日本語は「発音・発声の仕方」が違います。子音がはっきりと発音出来なければ意味が分からない英語と、「ん」以外全ての子音に母音がつき、母音さえわかれば意味が伝わる日本語とは違います。その違いをみなさんが理解して下さり、発音・発声に取り組み、一緒に歌を歌いました。

 4時間の長丁場も、私はあっという間でしたが、参加者のみなさんも、長く感じなかったと言って下さり、後で感想をお聞きしたら、「吃音に対する考え方が変わった」と言って下さいました。

 少人数でも、僕の考えを伝えるためには、「辻説法」したいと考えている僕にとって、100人以上の人に聞いていただいたのは、本当にありがたいことでした。
 広報のや、印刷物など、直前にお願いしたものをたくさん印刷をし、当日受付や、書籍の販売など、沖縄の言語聴覚士のみなさんは、本当によくやって下さいました。
 書籍は飛ぶようにうれ、売り切れる本が続出、結局代金をいただいて、住所を書いていただき、後日お送りすることになりました。もっていった書籍が売り切れることはこれまでもありましたが、たくさん注文があったのは、沖縄の皆さんの、吃音への関心が高いことの表れで、本当にありがたいことでした。

 沖縄の言語聴覚士会のみなさん、参加して下さり、熱心に4時間も耳を傾けて下さった、沖縄のみなさん、皆さんにお会いできて本当にうれしかったです。ありがとうございました。早速、日本吃音臨床研究会のホームページから、感想をメールで送って下さった、ことばの教室の先生がいました。ありがとうございました。

日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2013/12/19


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