私が待ち望んだ本が出版

 吃音と、吃音の問題とを私たちは分けて考えてきました。どもっていても吃音にマイナスの影響を受けない人はいます。一方、吃音に深く悩み、吃音に大きな影響を受ける人がいます。私はその、吃音に深く悩み、吃音のために人生が大きく影響を受けた一人でした。21歳の夏までの吃音の深い悩みは、今から考えても胸が痛くなります。それほど深く悩んだ吃音だから、67歳になった今、自分自身は吃音に悩むことはなくなったけれど、吃音にこだわり、吃音に関わり続けているのだと思います。

 吃音の問題は氷山のようなもので、海面上にみえる吃音の症状といわれるものはごく一部で、海面下に沈んで自分にも、他人にもみえない部分こそが、大きいのだと指摘したのは、アメリカの言語病理学者、ジゼフ・G・シーアン博士です。
それを私は、吃音から影響をうける行動、思考、感情として整理しました。
 シーアン博士の氷山説を待つまでもなく、私自身の吃音に深く悩んだ人生を丁寧に整理すれば、分かりました。
 吃音に強い劣等感をもった私は、どもるのが恥ずかしく、嫌で、吃音を隠し、話す場面からことごとく逃げました。そして、どもりだから仕方がないと思っていました。どもっていれば楽しい、有意義な人生はあり得ないと思い込んでいました。だから、吃音が治ることばかり考えていました。
 21歳の時、東京正生学院で、1か月、寮に入り、朝から深夜まで必死の努力をしましたが、治りませんでした。そこで、諦めて、どもりながら生活する中で、吃音の氷山の部分がほとんどなくなっていきました。その私の体験、大勢の人の体験を整理して、「吃音とともに生きる」ことを提案しました。

 認知行動療法は、従来の吃音治療法とは違う、吃音の氷山の海面下の部分に対するアプローチです。日本の認知行動療法の第一人者、大野裕先生が、私たちの取り組みに共感し、後押しして下さったのが、この本です。
 
 これまでの私の本にない、なぜどもる人が治したい、治そうとするのか、他の病気や障害、生きづらさにない、「吃音の独自性」を5つにまとめて整理しました。アメリカの最新の治療を紹介しつつ、新しい吃音臨床を提唱しました。吃音の関係者だけでなく、ストレスや苦手に負けるのではなく、挑戦しようと考える人にとっても役に立つ本田と確信しています。大勢の人に読んでいただければうれしいです。

 書店には10月中旬には並ぶと思いますが、書店やアマゾンなどインターネット書店で購入できますが、私の方に申し込んでいただければ、アマゾンのように、送料を負担して、たくさんの資料とともに、お送りします。
 ご希望の方は、郵便局に備え付けの郵便振替用紙をご利用の上、2100円をご送金下さい。
  口座番号 00970−1−314142
  加入者名 日本吃音臨床研究会
  通信欄に、書名と冊数を必ずお書き下さい。
 
 よろしくお願いします。周りの人にもご紹介下さい。
 582−0850
  寝屋川市打上高塚町1−2−1526 伊藤伸二 電話 072−820−8244

 日本吃音臨床研究会 会長 伊藤伸二 2011年10月2日
認知チラシフセイン