大阪吃音教室恒例のお花見

 今年はいつまでも寒い日が続いて、桜の開花も遅れていました。恒例の花見ですが、つぼみがちらほらで、ちょっと寂しい花見になるのではないかと思っていたのですが、ほらっ、このとおり満開でした。

花見 満開

 というのは、レク担当者が朝早くから行って、一番いい場所を確保してくれたからです。他の木はまだつぼみが固いままなのに、ここだけ満開です。正面に、大阪城も見えます。おかげで、一番のシャッターポイントらしく、たくさんの人が僕たちの周りを取り囲むようにして、写真を撮っていました。ギャラリーが多い中、僕たちのお花見がスタートしました。

花見 大阪城


 僕たちのセルフヘルプグループは、まじめさに偏りがちでした。毎週金曜日の大阪吃音教室は、吃音とつきあうための、吃音哲学を学び合う講座が中心で、交流分析、アサーション、論理療法、認知行動療法、森田療法、ナラティヴ・アプローチ、レジリエンスなど、とてもどもる人のセルフヘルプグループとは思えないような内容です。例会後の喫茶店でも、話し合いは吃音のことばかり。少しは遊びの要素も取り入れようと始まったのが、レクリエーション活動です。
 1年前、若い人たちが中心になって、楽しい企画をと、レク委員が発足し、その最初のイベントが、30人を超える人が参加したお花見でした。何度も事前に打ち合わせをしたり、5時の始発で場所とりをしたり、と気合いが入っていました。ありがたいと思うと同時に、自分たちも楽しんでほしいとも思ったものでした。なぜなら、僕たちは、これまでたくさんのイベントをしてきましたが、参加者のことももちろん考えてはいましたが、何より主催する僕たち自身が楽しいと思えることを続けてきたからです。

 2回目となる今回のお花見は、少し力が抜けて、みんなで楽しむことができました。1年間、さまざまなイベントをしてきたレク担当者が余裕をもって準備し、当日を迎えてくれたからでしょう。

 司会は、昨年と同じ大倉さん。まじめそうに見えて、なかなかのユーモアの持ち主です。5つのグループに分かれてのクイズの問題には、みんな大いに盛り上がりました。

 スタートは、それぞれが持ち寄ったお弁当で、ランチタイム。飲み物、お菓子、おつまみなどが、用意されていました。乾杯をした後、しばらくみんな食べることに集中しました。おなかが大きくなったころに、フリートークから始まりました。このお花見に初めて参加した人、大阪吃音教室に参加し始めて間もない人、ブランクがあって久しぶりに参加している人、4月から環境が変わる人の意気込み、など多彩な内容でした。もちろん、いつものように、やじがとび、つっこみが入り、笑いが満載のトークタイムでした。

 そして、クイズタイム。「OSP」とは何の略か。4月7日から始まる大阪吃音教室の初回の講座名は? 「新生」が500号を迎えるのはいつか? など吃音や大阪吃音教室にまつわるクイズ。桜の花ことばは? 花見を始めたのは徳川家光、綱吉、吉宗のうち誰? など桜にちなんだクイズ。去年の花見のとき出したクイズの問題とは? など、本当にいろいろと工夫してあるなあと感心するばかりです。大いに盛り上がって、最下位チームには、苦いドリンクを飲むという罰ゲームもありました。その後も、おしゃべりは続き、集合写真を撮って、4時過ぎに解散しました。

花見 歓談花見 丸くなって花見 集合写真

 2017年度の大阪吃音教室の始まりにふさわしいお花見レクでした。昨年と比べて力を抜いていたとはいえ、細かいところで心配りをして計画して下さった若いレク委員の皆さん、ありがとうございました。
寒いのでは思っていた日曜日でしたが、着ていったものを1枚ずつ脱いでいくような暖かい日になりました。そこだけ満開という桜の下で、飲み、食べ、おしゃべりをして、楽しいひとときを過ごすことができました。参加者は、24名。
 いい仲間たちと、新しい年度が、気持ちよくスタートしました。

日本吃音臨床研究会 伊藤伸二 2017/04/05